日曜数学会 in 札幌 参加レポ2日目
1日目の参加レポはこちらから!
そして2日目。
1日目の日曜数学会のおわりにオイラーで和歌を詠んだところ
参加者の日下さんが私の詠んだ和歌をコースターにしてくれました!!!!!
ねえやばくない?????てか仕事早くない?????
エッシャーの絵と僕の和歌がならんでるのやばくない????
日下さん、本当にありがとうございました。
本当に感激した……
▲嬉しくてバスの中でもずっと手に持ったままの人
そして、エッシャー展にいってきました!
真駒内駅からバスでしばらく、というちょっとディープな場所にあるのですが、一等河川が流れてて興奮しました!(そこかよ)
エッシャーについては、今回参加するまでよく知らなかったのですが、
tsujimotterさんのLTと、このエッシャー展とでだいぶ詳しくなりました。
エッシャー展の展示だけでは、数学的な価値とか背景が全然わからなかったので、
数学好きな人たちと一緒に行けて本当によかった!
▲天気にも恵まれました!
おめあての「円の極限 Ⅲ」の前に、日曜数学会一向はだいぶ長い事滞在していたのだけど、他のひとたちはするっと見てさらっと移動してしまっていたのでもったいないなーと思った
「知識がないと面白がることのできない世界」の一例を目の当たりにしました。
エッシャー展で印象的だったこと
・「滝」
あの有名な錯視のやつ。エッシャーのバックグラウンドが全て生きた作品であることがわかって感動した。
エッシャーはもともと建築方面に進もうとしていたのですが、師匠であるメスキータに版画の才能を見込まれて「こっちにしなよ」と言われたらしい。
「滝」の下書きやアイディアメモを見ると、すごく建築的な要素が強い作品だなあと気づきます。
建築方面の素養があったからこそかけたのかなーとか。
そして、初期エッシャーのつまらない(褒め言葉です。記事の終わりでまた言及します)平坦な風景画。単調な画面を描くのが得意なエッシャーだったからこそ、錯視の画に秀でたのでしょう。byみずすましさん
あとコケね!!(行ったひとにはわかる)
・「深み」
私の知識不足でなにを表現したくて描いたのかよくわからない作品でしたが、蒲田くん(シンゴジラ)みたいな魚?がひたすら並べられた作品。
なぜかとても心にのこりました。深み。
・「蛇」
ウロボロスかな?と思ったのですが、そういうわけではない。
ひたすらかっこよかったので、とても好きな作品です。心惹かれる。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜毎日眺めてたい!!
という作品でした。残念ながらポストカードは売っていなかったので、どうにかして手に入れたいところなんだが手元にはないです。
・「昼と夜」
解説に「一つの画面にいくつもの技法が使われた作品」と書いてあって「和歌みたい!!!」と思いました。
これで一句詠むのが札幌からの宿題なんやで(まだ詠んでない)
・エッシャーの言葉たち
点在するエッシャーの言葉、ひとつひとつに「だよね〜!」となったり、「なるほど」となったり、エッシャーの言葉をまとめた本とか出版されてたら何千円でも出して買っちゃう!というくらい素敵な言葉たちが並んでいました。
「素敵な言葉」と書くとすごくポジティブに聞こえますが、けっこう過激なこと言ったりしてました。そこ含めて魅力。
とまあ、とにかく楽しかった!
自分がひとりでなんとなく生きてたら「よし、エッシャー展にいこう!」なんてことは思わなかったので参加してよかったなと思いました。
すっかりエッシャーを伝道されてしまった狐でした。
エッシャー展を見終わったら、もう閉館時間。
3時間以上展示を見ていたことになります。時間の流れがはやすぎてびっくりしました。
札幌駅にもどり、みんなでごはんを食べながら素数大富豪をしました(確かにこれは逆かもしれないw)
個人的には二世さんの素数大富豪スライドが見れてよかった!
29*29=841であるということはもうわすれません。
僕とみずすましさんが乗る予定だった飛行機が「機体の手配ができなかったため」というよく意味のわからない理由で遅れが発生していたため、
大喜びでギリギリまで素数大富豪をして遊んでいました。
3枚出し(5桁〜6桁)が成功しまくる、ハイレベルな戦いがつづきました
▲1093は自明に素数
これも余談ですが、東京帰ってからその話をしたら「なんで!?せっかく札幌に行ったのに何時間も素数大富豪してたの?」とびっくりされて
びっくりされたことにびっくりしました。
いやあ、鳥居しか興味ないしなあ。僕なりの札幌の楽しみかただし、とても自然なながれで素数大富豪してたわ。
最初から最後まで楽しかった北海道旅行でした。
札幌のみなさん、あたたかく迎えてくれてありがとうございました!また行きたいな〜〜〜
企画・運営してくれたtsujimotterさん、ずっと写真を撮っていてくれた二世さん、ありがとうございました!
最後に、私が和歌を詠んでちょっとした人気者になったときの写真をあげておきます。
和歌の話も真剣に聞いてもらえて嬉しかった〜〜〜
さらば!
追記
一緒に行ったみずすましさんからこんなリアクションをいただきました
@wreck1214 読みました。蘇りました。楽しかった!
— 盛田みずすまし (@nosiika) 2016年10月11日
エッシャーの初期作品について、私の言葉不足で表現できなかったなあという部分を、うまいことツイートしてくださったので、ご紹介させてください
@wreck1214 で、エッシャー評の「つまらない」が誉め言葉なのが書き言葉で上手く伝わらないもどかしさを感じました。均質な空間、どこを描きたいのか分からない構図、一見マイナスに見えるその資質が転換のあとすべてプラスに変わる。その意味で今回いちばんの収穫は初期風景画でした。
— 盛田みずすまし (@nosiika) 2016年10月11日
「均質な空間、どこを描きたいのか分からない構図、一見マイナスに見えるその資質が転換のあとすべてプラスに変わる。」
本当にその通りなんだよなあ。この「転換」は結構衝撃的でした。
みずすましさんの考えを聞きながら周れたのも、エッシャー展が素敵な思い出になった理由のひとつです。ありがとうございました^ ^
日曜数学会in札幌 参加レポ1日目
日曜数学会 in 札幌 に参加してきました!!
東京へ帰る飛行機の中でこれを書いています。
追記:前半は飛行機の中でスラスラ書いていたのですが、後半に苦戦して公開が遅くなりました。悪しからず
日曜数学会(と鳥居)のために、札幌まで行ってきました。いやあ、夏の終わりにすてきな思い出が作れてよかった。
まず最初に思ったのは、札幌で開催してもこんなに人があつまるのは素敵だなあということです。
僕が札幌で伝道師になろうを開催してもひとはあつまらない(あたりまえだけど)
まあ僕とtsujimotterさんでは状況がだいぶちがうので、単純に比較してもアレなんですが、それにしてもこんなに人があつまるのはすごい。
今回の日曜数学会は、9月24日(土)と25日(日)の二日間にかけて開催されました。
1日目はいつものようにLTがあり、2日目は札幌芸術の森で現在開催されている「エーッシャー展」に行ってきました。
まずは1日目の様子から
(書いていたら随分と長くなってしまったので、2日目の様子は別の記事にて紹介します。)
いつもの日曜数学会だと5分きっかりでキグロさんがタイマーをピピピピピピピピと鳴らして終わりになるのですが、今回はタイムキープがゆるめで、5分に収まったひとはいたのかしら?という感じでした。笑
どの発表も「もっと聞きたい!」と思ってしまうものだったので、むしろそれが嬉しかった。質疑もゆるゆると続いて、アットホームで居心地の良い会でした。
ニコ生配信をしていたのですが、音声が聞こえなくなってしまったり、いろいろと機材トラブルがありました。
しかし、それを感じさせない司会進行、tsujimotterさんの気配り。
帰りに千歳空港に向かう電車の中でみずすましさんとも話していたのですが、あの対応力は半端なかったです。
内心相当焦っていただろうに、周りへの配慮優先。時間が押してしまっていたようですが参加者としてはそれも気になりませんでした。
二世さんのブログにも書いてありましたが、それでもやっぱりtsujimotterさんがいそがしすぎるので、
次回が開催されるのならば、そしてその時の私に札幌まで飛んでいけるだけの体力と時間とお金があれば!笑
是非運営のお手伝いをさせていただきたいと思いました。(もうしわけ程度に受付係や買い出しやったりしましたが、まだ足りない)
個人的ハイライトは、ゼータ関数の中にはいれるVR!
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、ゼータ関数の中を歩けるのです。
「極がほんとうに無限にのびてる!!」「ゼロ点の中に落ちた!出れない!」
など、一同大興奮でした。
余談ですが、あれはヘッドマウントディスプレイをつけている人しかみれないので
周りで見ているだけだと、何もない天井を指差して大興奮してる人に見えて本当に面白かったww
LTも大変おもしろかったのでひとりひとりの発表に感想を書きたいなと思ったのですが、ところどころ内容理解がおいついていない部分があって、動画をみないと書けそうにないのでちょっとパス‥‥‥
すみません。
LTの順番にも趣向があって、すばらしかった!(画像は二世さんのブログからお借りしました!)
第2回 日曜数学会in札幌 に参加しました - にせいの日記
狐も数学和歌(またかよ)について発表させていただきました!
実は日曜数学会で発表するのは初めてだったり。
ニコ生のコメントで「氏のことは知らないが数学和歌は知ってる」というコメントが流れてうれしかったです!知名度があがってきている……
二次会は、北海道の料理が楽しめる素敵なお店でした。選んでくれたのは二世さんかしら?ありがとうございます。
道産子たちにおすすめされて色々頂きましたが、さんまのお刺身がとにかく美味しかった!!!!!!
なんですかあのさんまは!?光りもののお刺身はもともと大好物なのですが、こんなに美味しい刺身は食べた事がない!!!
本会に参加したほとんどのメンバーが二次会に参加しました。
今回の二次会でおもしろかったのは、スライドを使って日曜数学会の延長戦みたいなものがはじまったこと。
tusjimotterさんが「実は話し切れていないことがあって……」と、スライドを取り出しながら再び発表を開始。
二次会も20人近く参加していたので、遠くのひとはスライドが見えづらかったはずなのに、それでもみんなで聞きました。
そして私の数学和歌の発表(こちらもロングバージョン)がはじまり、それがおわったかと思ったらみずすましさんの模様の発表…‥
なにを話しても「へええ〜〜!!」「それはすごい!!!」と熱心にきいてくれる人がいて(特に種村さんww)
かなり幸せな空間でした。料理も美味しくて、お話も楽しい。
まだまだ話足りなくて、一部メンバーでサンマルクカフェに寄って話してから、宿に帰るなどしました。(てか札幌だからかわからないけど、サンマルクカフェのソフトクリームがなんだか桁違いに美味しかった)
ほんとにたのしかった!!!札幌の皆さんありがとうございました。
1日目はこれにて終了。2日目の記事公開まで、しばらくお待ちください^ ^
観光地を無駄遣いした話
はじめに。ここに書かれていることは僕のひねくれた感性を通して見た小樽であり、他の観光客は皆幸せそうに、楽しそうにしていたので、あくまで卑屈なマイノリティーの意見として受け止めてほしい。小樽は間違いなく最高の観光地である。
実は、本日早朝から北海道に来ている。9時には函館本線に乗っていた(気がする)
旅の記録なんて帰ってきてから書けばいいのに、なぜわざわざ旅先で書いているかというと、書くという行為がこの不完全燃焼を昇華するために有効そうな行為だったからだ。
今日わかったことは、観光地はつまらないということ。僕にとっては。
一人旅が好きで、今年に入ってから大阪、神戸、秋田、青森、神奈川、静岡などに行ったが、どこもとても楽しかった。都内の街歩きも最高におもしろいけれど、それに匹敵するくらい、遠くへの旅もおもしろい。そう思っていた。
だけど今回、いま僕は小樽にいるわけだけれども、今までのような楽しさがない。
街を歩いていてもときめかないし、ごはんを食べても、ふつうに美味しいなあと思う程度。(入念に調べてあるので、店がハズレだったということは考え難い)
旅をしているのに、いつもならわくわくして仕方なくなっているはずなのに、なぜだかそれがなかった。
あまりの退屈さに、小樽にいるのに葛飾ラプソディーを歌いながら歩いてしまったほど。
理由は南小樽の街を歩いている時に思い当たった。
あまりにも観光地化されすぎているのだ。
南小樽駅から歩いてしばらくすると「メルヘン通り」というものがある。
街並みがどこかヨーロッパ風で、オルゴールやガラス細工、そして北海道名物のチーズケーキのお店が並ぶとてもすてきな通り、のはずだった。
しかし、実際に歩いてみると底抜けにつまらない。
途中で僕の大好きな簪が売っている店があったので入ったけれど、それもなんとなくグッとこない。
あと寿司屋多すぎ。どのお店もにたような海鮮丼を提供している。何で競争しているのだろうか……。
▲やたらパンチの効いた名前の建物もあったけど
▲意味不明な看板も多かったけど
観光地化されすぎた場所は、徹底的にその面白さが消されてしまっているような気がしてならない。
そこに行けば必ず、均質に楽しい。そんな場所に行って楽しい気持ちになったって、それは誰かによって既に作られた楽しさだ。
既製の楽しさなんてたかが知れている。ある程度幸せになれるかもしれないけれど、それまでだ。
(余談だが僕は同じ理由でディズニーランドが好きではない)
僕が東京の街歩きを愛してやまないのは、普段何気なく通っている場所、素通りしていたそこに
今まで気づかなかった価値やおもしろさを「再発見」する行為が最高に面白いからだ。
この通りを歩いて行くと新宿に行けるんだ!とか、ここ一本はいるとこんな場所があったんだ!こんな美味しいお店があったんだ!とかいう発見。
(東京は地理が死んでいる、という話も含めて、この話はまた今度)
今日楽しかったことといえば、空港から札幌までの快速エアポートの内装が最高だったこと、ずっと憧れていた函館本線に乗れたこと、船で洞窟に行ったこと、北海道に上陸してから7時間たってようやく鳥居を発見したこと、その鳥居が最高だったこと。結局、鉄道と秘境と鳥居である。小樽じゃなくてもいいじゃん。
大阪に行った時の僕は、今よりももう少し賢かった。道頓堀でグリコを見たり、くいだおれのマネキンを見たりUSJに行ったりしても自分は何一つ楽しめないとわかっていたから、大阪府南端の「犬鳴山」という、名前からして明らかにやばそうな秘境に何時間もかけていったり(実際ここは渓谷と怪しい鳥居のダブルパンチで最高な場所だった。大阪に行くことがあったら是非訪れてみてほしい)、大好きな太陽の塔と初対面を果たすために万博記念公園に行ったりした。たこやきやおこのみやきは一切口にしないまま、大阪を去った。
今回も、南小樽のメルヘン通りや、小樽の運河沿いを歩いているときよりも、小樽からバスで20分の埠頭のてっぺんから海を見下ろしてぼーっとするだけの時間のほうがはるかに素敵だった。
「小樽じゃないとできないこと」に縛られすぎた。そんなの気にせず、いつも通り鉄道の内装に興奮して、鳥居を好きなだけ探して、渓谷でも海でも山でも好きな秘境に行くべきだったのだ。変に妥協して海鮮丼とかオルゴールとかガラスとかに流れたからこんな気持ちになっている。
繰り返すが、これは僕個人の見解であって、他の観光客はまじでメルヘン通りで楽しそうに買い物をしていたし、運河では、すっかりおなじみ自撮り棒をつかって満面の笑顔を写真に収めている人がたくさんいたから、多分ほんとうに楽しい場所なんだと思う。うん、小樽最高、みなさんも是非訪れてみよう。
こんな書き方だと小樽界隈がつまらない場所みたいになるから、そんなことないっていうことだけ。小樽からバスで20分の「祝津(しゅくつ)」という場所はとても素敵でした。洞窟に行くために訪れたのだけど、洞窟を行程にいれておいて本当によかったと思った。これがなかったらまじで退屈さに死にたくなっていたはず。
▲青の洞窟。断層とかもおもしろかった。
祝津は漁港しかないようなさびれた場所だけれど、雰囲気がなんともいえず良い。猫が会議をしていたし、埠頭の頂点には鳥居があった。しかも朱塗りの神明鳥居。かなり年季が入っていて最高にかっこよかった。そこからの眺め、埠頭のさきっちょなので、右も左も前も海である。
オットセイの野太い叫び声を聞きながら、自分以外だれもいない海を見下ろすのは最高な時間でした。30分とか一瞬で過ぎた。(なぜオットセイの野太い声が聞こえるかというと、ちょうど崖から見下ろしたところに小樽水族館があって、ショーとかやってたからです)
野生のりすに遭遇したりもしました。
▲この海、独り占め。
とまあ、散々観光地ディスをしたけど(しかもこれを小樽の運河沿いのカフェで書いている)、普通に素敵な場所だと思う。小樽の運河も、夜は光が反射してきれいだった。今いるカフェも居心地が良いので紹介しておきます。ケーキも美味しかった。夜はバーになるらしい。
これから札幌に戻って、残りの日程もほとんど札幌で過ごす予定。
今日の反省を生かして、雨じゃなかったらレンタサイクルつかって鳥居を探す旅に出ようと画策中。
要は、準備された生ぬるい楽しさなんて退屈で、楽しさを自分で発見することが好きだ!ということに僕はようやく気付いたという話です。
それが小樽であれ、大阪であれ、東京であれ。
というか、旅や街歩きに限らず。
長いことだらだら書いてそれだけです、すみませんでした。
あ、そして明日は日曜数学会in札幌!!
ニコ生があるみたいなので、お時間あるかたは是非
http://live.nicovideo.jp/watch/lv276817664
追記:書き終わってから、小樽に対してとても申し訳ない気持ちになってきたのでここで追記。小樽に行っていなかったら祝津にも行けていなかったし、そしたらあのかっこいい鳥居にも青い洞窟にも出会えていなかった。海を独り占めすることもできなかったし、憧れの函館本線に乗ることもできなかった。小樽、行ってよかった。これは本当。
伝道師になろう 第4弾
9月18日に開催してきました
伝道師になろう第4弾
自分の好きなことについて、どうして好きなのかを伝えて、その面白さを伝道しようじゃないか!というトークイベントです。
いつもよりも事前申し込み数が少なく、「開催頻度高すぎたかなあ」「時間が長すぎたかなあ」「参加費高すぎたかなあ」とヘコんでいたのですが、前日になって急に応募数が増え、結局38人もの方に参加していただくことができました!毎回着実に参加者数が増えています。嬉しい限りだ。
到着した方から順番に「自己紹介シール」を書いてもらいました。名前ではなく、趣味や特技、すきなことを書いて、見えるところに貼るというやつ。
みなさん、意外とさっさと書いて貼っている。好きなものを聞かれてパッと答えるって、意外とできない人多いのにすごい。
今回はオープニングトークに一番力を入れました。イントロダクション。
伝道する側の心構えは散々発信してきたのですが、「伝道される側」については何も言及してこなかったなあと反省したのです。参加者の比率でいえば、聞くだけの人の方が多いのに……。(数学カフェさんにアドバイスいただいてやっと気づいた。本当にありがとうございます)
当日、全編を通して、コンセプトのようにごり押しした言葉があります。
知識って身に付けると世界の感動が増強される究極のAR
— 稲見昌彦 Masahiko Inami (@drinami) 2010年11月6日
知識を身につけると、世界の見え方が変わるよね!という言葉ですが、ツイートを見たときに「まさに!!」と思ったのでじゃんじゃん引用させていただきました。稲見先生、ありがとうございます。勝手にすみません。
参加してくれた人たちには新しい知識や世界観に触れて、今までとはちがった世界を見て欲しい。っていうか自分が見たい。そんな思いを込めまくったのが今回の伝道師です。
そして、今回初めてでしたが、10秒自己紹介もやりました!
「個人を特定するのは名前ではなく生き方だ」という名言を反映して「名前は最後にいうこと」というルールを設けました。(先ほど紹介した自己紹介シールもこの名言に基づいています。)その人がどんな人かを知るためには、名前なんかよりも何が好きで、何を大切にしているのかっていうことの方が大切で、大切なことは先に言うものだよね!というロジック。
まずは私がお手本を、と思って自己紹介を始めましたが
「伝道師になろうの主催者をしています、狡猾な狐です......あっ」
と、散々アピールしたルールを主催が一番最初に破ってしまうなど。
時間は3秒も経過していませんでしたが、「名前は最後に」というルールは破れないので、そこで打ち切りにして次の方へ。主催がこんなんですいませんほんと。
自己紹介してもらって思ったのは、やはりここに集まった方々は何か好きなものが明確にあるなあということ。あと幅が広い。いろんな幅です。高2もいれば定年退職された方もいる、数学好き、模様好き、学校の先生、女装家、愛知から来た方、静岡から来た方……。普通に生活していたら決して出会うことのできないような人たちが集まっていて、嬉しくてニヤニヤしながら聞いていました。
さて、今回の伝道師は、いつもどおり発表もありましたが、それだけではありませんでした。新しい企画にチャレンジしたのです!
「おすすめの本の展示」&「伝道したいものの展示」
一人何冊でも OK!その本を愛する気持ちをポップにぶつけてください!ということで募集したところ、想定よりたくさんの本が集まりました!!これは本当に嬉しかった
▲まるで本屋さん!
ちゃんと集まるか心配で一人で5冊も書いてしまったけれど、杞憂でした。奥の方に見えるパズルや首輪が「伝道したいものの展示」コーナーです。どのポップも熱かった!読みたいなと思える本が多すぎて。
短い休憩時間の間もここのテーブルの周りはひとだかりになっていて、展示したのにスルー……みたいなことにも全くなりませんでした。思い切ってやってみてよかった!
と、こんなかんじで、発表も休憩も充実した時間が過ごせる場所づくりができたのかなあと、思ってます。うへへへへ
いつもの発表の方も、ちゃんと面白かったんですよ!
今回の発表テーマはこんな感じでした
- 数学和歌を詠もう キグロ&狡猾な狐
- 2人の萩原 大仏
- dp/dtって誰だ? Kuma
- ドット絵の最小にして究極の美学 teigi
- 目指すは全国100回! みく
- 数を数えて遊ぼっ! そくらてす・かおす
- カードゲームについて 草場純(飛び入り)
- ラスタとベクタ 岩淵勇樹@butchi_y
- 生物系の博士課程がガチでポケモンを分類してみた nkjmゆう
数学和歌を詠もう キグロ&狡猾な狐
トップバッターをキグロさんと一緒につとめました!数学と和歌、意外な組み合わせがつくりだす新しい価値をご紹介。ハッシュタグ #数学和歌を詠もう をつけてツイートされた和歌を、和歌の観点、数学の観点から解釈し、三十一文字にこめられた意味と技術を披露。数学的な解釈はキグロさんにお任せ。キグロさん、一緒にやってくれてありがとうございました^^
数学和歌の面白さについてはこちらのまとめをどうぞ
二人の萩原 大仏
女装した状態で近代詩について話す人、今までみたことがないです。萩原朔太郎と萩原恭次郎のお話でした。検閲されたときの伏字「⬛︎⬛︎⬛︎」を敢えて使うことによって、それ自体を表現として利用している、というのが個人的ハイライト。恭次郎が、前衛的な表現を多用して迫ろうとした先には一体何があるんだろう?と惹かれます。他の作品も鑑賞してみたいと思えるような発表でした!
dp/dtって誰だ? Kuma
ファラデーとマクスウェル、二人の科学者の美しい師弟関係のお話。途中で少しだけ抜粋されたドキュメンタリーを見たのですが、あの一瞬だけでかなり感動してしまって、全編見たら一体私の涙腺はどうなってしまうのだろう?と思いました。彼らが主張していた内容を理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、歴史的な背景を知るだけならば私にでもできるなあと気づいたのも収穫でした。
そしてなんと!Kumaさん、イベントレポートのブログを書いてくださいました!ありがとうございます!!
参加者の方の感想を覗いてみたい方はこちらから!
electrodynamics.hatenablog.com
ドット絵の最小にして究極の美学 teigi
私のイチオシ、teigiさんの発表です。第2回では「JR東海のカワイイ自動販売機を鑑賞する」というテーマで、JR東海への愛をぶちまけてくださったteigiさんですが、今回の発表も素晴らしかった!限られた条件の中でいかに美しく、クオリティを高めていくか、という姿勢は和歌にも共通するものがあるなあと思ったり。というか、teigiさん作のドット絵、クオリティーが高くてびっくりしました。身の回りのドット絵に注目してみようと思う発表でした!
目指すは全国100回! みく
性的なことを連想させるアブストですが、実は献血についての発表でした。(なんの発表だと思いますか?と振られたキグロさんがたじたじだった笑)献血には全血献血と成分献血の2種類があるとか、知らないことがたくさんあって感銘を受けた発表です。「おすすめの献血所ベスト3」にはめちゃくちゃ笑いましたww 「趣味献血」って言われたらちょっとギョッとしちゃうけれど、そんな気持ちも解消された、素敵な発表でした。献血行こう!
数を数えて遊ぼっ! そくらてす・かおす
会の性質上、誰にでもわかるようにお願いします、と伝えておいたところ「中学生でもわかるように説明します!」と仰ってましたが、終わる頃には「僕の想定していた中学生はレベルが高かったんです」と仰ってました。笑 連続体仮説についてのお話。私は途中でついていけなくなってしまったのですが、参加者の中には非常に深く刺さった人もいたようです。発表のディープさとお客さんへの刺さり具合はある程度相関関係があるのかも、と勉強になりました
カードゲームについて 草場純
前日に急遽参加が決まったゲーム研究家の草場さん、「趣味は自己言及」というパンチの効いた自己紹介からスタートしました。草場さんはこの分野では日本的な権威で、著書もたくさんある方なのです……すごい。パワーポイントもホワイトボードも使わない発表だったのに引き込まれる話し方も、どうやってたんだろうあれ、魔法かな……。「クク」というカードゲームについて伝道していただきました。単純極まりないルールだけど、とても面白いのだとか。
ラスタとベクタ 岩淵勇樹@butchi_y
画像フォーマットには「ラスタ」と「ベクタ」の2種類があるという話をしていただきました。二大ソフトウェアで例えると、ラスタはPhotoshop、ベクタはIllustratorなのだとか。「ラスタORベクタクイズ」が個人的にめちゃくちゃツボでした。(答え合わせでぶっちさんが「ラスタでしたぁ〜www」って言ってるとこで爆笑してた。)クイズ形式は盛り上がっていいなあという気づきもありました。
生物系の博士課程がガチでポケモンを分類してみた nkjmゆう
ラストの発表は伝道師になろう皆勤のnkjmさん!笑 今回はポケモンの分類をしてもらいました。「ドードーはカビ」「コイルはイカダモ」「イシツブテはバクテリアドメイン」など、名言の数々がここで生まれました。終始笑いの耐えない発表だったし、私はもうイシツブテを見るたんびにバクテリアドメインを思い出さずにはいられないのでしょう……
ちなみにこのnkjmさんも、伝道師になろうの参加レポを書いてくださいました!ありがとうございます!しかも、ポケモンの分類についての記事をアップ予定なのだとか。みなさん、要チェックですよ!!
frasco-shaking-ny.hatenablog.com
発表中は参加者のみなさんに「#伝道師になろう」で実況ツイートをしてもらっていたのですが、なんと、
トレンド入りしました!
うれしい!そのぶん、本物の伝道師の方や、某宗教団体の方のツイートが混ざってしまいましたが、そういう名前だから仕方ないw
さて、これで全ての発表が終わりました。いつもであればこのタイミングで「終わっちゃった……悲しい」という気持ちでいっぱいになるのですが、今回はまだまだ元気です。なぜならこの後に企画タイムを設けたから!
何やっても OK!!の交流タイムを2時間ほど設けました。2時間もあったら多いかなと思っていたのですが、全然そんなことなかった。むしろ足りないくらい。
参加者同士の交流の時間、いつもn次会だけでは足りなくて、名残惜しみながら帰路に着くのがデフォルトなので、すこしでも不完全燃焼感をなくそう!と思ってやってみました。
めちゃ楽しかった
▲皆が皆、一生懸命話してる
カードゲームの発表を受けてひたすらカードゲームをやっていたテーブル、ゼータ関数について、模様について、マクスウェル方程式についてお話しているグループ、本を物色しているひとたち。みんな楽しそうにしていて、この光景を見たとき
あ、これが理想のかたちだ
と冷静に感動しました。すごくすごく嬉しくて感動しているんだけど、本来あるべき姿というか、あまりにも自然だったのでやたらと腑に落ちている状態。参加者の方々によってとても良い空間が構成されていて、ずっとこうしていたいなーと思うなど。
最後に、参加者のみなさんに宿題をだしました。
- 数学和歌を詠んでみる
- 萩原朔太郎を青空文庫で読んで見る
- ファラデーとマクスウェルの美しい師弟関係について深める
- ドット絵をかいてみる
- 献血に行く!
- 無限のことについて、理解を深める
- 「トランプゲーム」「クク」で遊び倒す
- 身の回りの「ラスタ」と「ベクタ」に気をつける
- 節足動物門・軟体動物門・植物界!(分類について)
それぞれの発表について、聞いて面白がるだけじゃもったいない!ということで、帰った後にぜひ深めてください、という話をしたのです。
こうして7時間にも及ぶ伝道師になろうは無事幕を閉じました。
終了後、嬉しい感想ツイートがたくさん届きました!
とても楽しかったです!いつまでも話していたい素敵な空間でした!ありがとうございました! #伝道師になろう
— tsujimotter (@tsujimotter) 2016年9月18日
#伝道師になろう 日曜数学会から派生したイベントなのに、いつのまにやら進化(変態)して、派生元を凌駕する内容になっててビビる。
— キグロ@10/1日曜数学会 (@kiguro_masanao) 2016年9月18日
全日程(延長戦含)終わって帰宅中。知らない世界を知る、新しいものごとの捉え方を知る、そうすると身近な世界が二重三重に広がっていくなぁなどと感じた一日でした。ありがとうございましし! #伝道師になろう
— スパナ@ウユニ写真は画像欄へどうぞ (@supana1991) 2016年9月18日
当日のツイートまとめはこちら
正直、第2回と第3回の伝道師に関しては、終わった後に「もっとこうすればよかった」といろんなことを後悔して、素直に「楽しかった!!」と思うことができずにいたのですが、今回に関しては、100%楽しかった!!!!!
準備にかけた熱量がそのまま、会の結果に反映されました。
たくさん考えて、気を配って準備をしたら、その分だけ最高な会になる。
これはどのイベントでもそうだと思うのですが、イベントの主催者は、結構いろんなことで悩んだりしています。そこで、問題から逃げずにしっかり考えたのがよかったのかなあと。
まるで一人で考え抜いたかのように書きましたが、もちろんそんなことはありません。笑
今回の伝道師の企画を立てていく段階で、たくさんのものに影響を受けました。一番大きく影響されたのはこちらの本。
https://www.amazon.co.jp/ニコニコ学会βのつくりかた―共創するイベントから未来のコミュニティへ-江渡浩一郎/dp/484591591X
イベント運営の手順が詳細にわたって書いてある本。想定している規模が全然ちがうので、参考にできるところだけ吸収したのですが、それでも大変ためになった本でした。
ちなみにこの本、第1章の一番初めに書いてあることが「まずは1人のパートナーを探そう」だったので、最初に読んだときにギクリとしました。笑
伝道師も、いい加減1人でまわすのは限界な規模になってきたし、そろそろスタッフを募集しようかなあ。
他にも
・実際にニコニコ学会βのサマーキャンプに参加したこと
たくさんの刺激的な話を聞くことができました
・日曜数学会とコラボ開催させてもらったこと
一緒に運営をやって、色々と勉強になりました
・「伝道師になろうのこれから」についての相談をきいてもらったこと
特に綾塚さん、tsujimotterさん、大仏さんには本当にお世話になりました!
などなど、周りの方にたくさん助けられたことがたくさん。 自分が恵まれた環境にいることを実感せざるを得ません!!!最高に幸せだ!!!みなさん、本当にありがとうございました。
最後に、次回の告知をして締めます。
10月30日(日)@日比谷図書館
参加費無料
赤字覚悟ですよ。赤字にしかなりません。でもやります。
投げ銭にしますが、強制とかは全くしないので!!!隅っこのほうにさりげなく箱置いとく感じにします。伝道師になろうを気に入っていただけたら、ちょこっと入れていただけると嬉しいです、くらいの感じの投げ銭にします。
申し込み開始は9月27日(火)にします。ちょうど1週間後ですね。発表希望はたくさん集まったら抽選にします。次回は60人まで参加可能だし、参加無料だし、みなさんお誘いあわせのうえ、是非ご参加ください!!!
次回はね、まじでお金がないから「低予算伝道師」です。お菓子でも持ってきてもらおうかと思ったけど、さすが区立施設、飲食禁止なのです(笑)。蓋つきの飲み物ならOKらしい。これは休憩をたくさんとる必要がありそうだ。
ごめんなさい、どうしても日比谷図書館で開催したかったの!!!!!!
しかも「伝道師になろう」という名前をみた公務員さんは絶対利用許可くれないだろうと思ったので「視点集め」という名前で申し込んだりもしましたww みなさん、次回は伝道師になろうじゃなくて視点集めですよ!!
……ということで、最後になりましたが、今回参加してくださったみなさん、参加してないけど興味津々だったみなさん、本当にありがとうございました!
これからも伝道師になろうと狐をどうぞよろしくおねがいします。仲良くしてね
稽古中に涙が止まらなくなった話
取り組む分野は何であれ、その道のプロというのは本当にすごい存在だ。道場では、上手い人(上手いという言葉だけでは追いつかないくらいにすごい人たち)は「先生」と呼ばれており、座る場所を空けたり、湯のみを準備したり片付けたり、その先生のために皆が気をくばる。しかしそれは、例えば中学・高校の部活で見られたような「先輩を敬う」「後輩は先輩の分まで仕事をする」という文化とは全然違うもので、道場での人間関係を見てからというもの、中学時代に部活で先輩にへこへこしていたのは一体なぜだったのだろうと疑問に思うようになった。射が上手い人に対しては、自然と尊敬の念が生まれる。指導して頂きたいと思う。射法八節の一連の流れを見てはその見事さに惚れ惚れする。引き分けの時にかけと弦が擦れて鳴る「ギギギギ」という音も、矢が放たれた瞬間の弦音も、矢が的を破る瞬間の「パン!」という音も、すべてが洗練されている。自分もあんなふうに弓を引くことができたら、と思う。そういった感情の一つ一つが、自然と、先生への配慮を生む。
左手の小指にできたまめが痛くて稽古を断念した昨日を経て、今日は夜の部の稽古に参加した。いつものように道場の入り口で国旗に二礼し、挨拶をしてから袴に着替える。いつもより人数が多く、しかも六段以上が何人もいた。
巻藁用の矢を手にとり、弓を前にだして巻藁との距離をとる。両手を腰にあてて、物見、足踏み。弦を返して弓を起こし、矢をつがえる。取りかけ、手の内を作り、打起こし、引分け、会、最後に残心。かなりの頻度で稽古に来ていること、この前の稽古の時に「射がきれいになってきた」と褒められたことがあり、それなりに自信のある射ができたつもりだった。足を揃えて、弓を持ち直した私に、目の前で見ていた先生は
「まず何から言えばいいかな」
と思案顔だった。
色々と指摘された。かけはもっときつく巻くこと、右手の親指の付け根で弦を押すこと、だけど指先は反らすこと、手の内は小指と薬指と中指を一枚の板のようなイメージで作ること、左手の親指は中指の外側に添えること、ひじを張る、打起こしは肘から上げる、手首をつぶさない、引き分けは大きく、会は右手をぐっと押し込む。すべて優しい言葉で丁寧に教えてくれているのに、ずっとずっと泣きそうだった。
何回も何回も、巻藁に矢が刺さる度に毎回違う点を指摘される。指示は具体的なのに、自分ではそれができているつもりでいるから、どこに、どのように力を入れれば直せるのかわからない。何がいけないのか自覚できない状態というのは非常につらかった。それでも改善しようと射法を変えるけれど、射方を変えたせいでうまく矢を放てず、何本もの矢が頬に当たる。痛い。左手の小指のまめも破れ、無意識に庇おうとするので型がくずれる。
「右手首の角度が潰れてる、力を入れるのはそこじゃないよ」
先生からの指示に「はい」と答えた自分の声がびっくりするほど情けなくて、堰が切れた。適当な言葉が見つからないけれど、この人はこの世界の真実を知っている、と思えて涙がとまらなかった。自分はこの、的と国旗がある空間でただ、手首の角度ひとつ直せず、的前に立つこともできずに歯を食いしばっているというのに、先生の八節は驚くほど落ち着いていて、堂々としていて、美しい。技術への羨望ではない。思うように引けなくて悔しいとか、そんなレベルの話ではない。精神的な面で、先生は自分とは違う世界を見ていること、全く別の次元に到達していることへの激しい憧れがあった。その道を極めた人と話すとその深淵が垣間見えてしまうからこそ、見えるのにたどり着けなくて、その深淵をうまく処理・咀嚼できない自分を強く強く感じて、パニック同然になっていた。
これは弓道に限った話ではない。自分が今まで思いもよらなかったような発想をする人、なんらかのきっかけでその人の思想に触れた時、いつも脳みそがショートしたかのような強い衝撃を受ける。それは文学作品を読んだ時、誰かのLTを聞いた時、ブログ記事を読んだ時、絵画を見た時、急に訪れる。ただただそのエネルギーに驚き、自分との隔絶の大きさに絶望し、強烈に憧れ、それに付随して言語化不可能な何らかの感情に襲われ、何がなんだかわからなくなる。
泣いていることに気付かれないように、かけを巻き直しているフリをして俯く。ここの人たちは皆優しいから、初心者の私へも気さくに話しかけてくれるし、困っていたらすぐに助けてくれる。ここで泣いているのがバレたら、どれだけ優しく指導しても泣く人間として認識されてしまう。自分がへなちょこに見られることは問題ないが、泣かれることを恐れて先生方が率直なアドバイスをくれなくなったら大変な痛手なので、何がなんでも隠さなければならなかった。今は涙を止めて、稽古が終わって一人になったら、好きなだけ泣けばいい。
その後も何本か引いたけれど、
「疲れてきたのかな、どんどん引き分けが小さくなってるよ」
と言われ、それでももう一踏ん張り、と気張って引くものの
「うん、今日はおしまいにしましょう」
とにっこり笑って言われてしまい、あとは見取り稽古になった。先生方の射法はほんとうに美しくて、あそこにたどり着くまでにはどれだけの研鑽を重ねたのだろう、どうしたらあそこにいけるのだろうと、そればかり考えてしまう。
結局、的前では一本も引かずに終わりの時間になった。一回も引かなかった6本の矢を矢立から回収する。普段の半分くらいの矢数しか引いていないのに、普段とは比べものにならないくらいの疲労感があった。
片付けの時も私は、的づけ用の水のりを床にぶちまけるなどのヘマをやらかしたのに、他の人たちは相変わらず優しくて「道着汚れなかった?」「大丈夫?」などと私の心配ばかりして、のりまみれになっていた床をあっという間にピカピカにしてしまった。袴を畳みながら、連休の予定やら何やらについて聞かれるのでそれに答えていたら、さっきのパニックはすっかりどこかへ消えてしまって、国旗に二礼して誰もいない道場に「ありがとうございました」と挨拶をし、ひとりになった後も泣くことはなかった。
家に帰って水のりをかぶった足袋を洗っている時、弓を絞りすぎてまめができた左手の小指と、何本もの矢がかすって赤く腫れた右の頬の痛みが沁みた。どちらも下手であるがゆえに負った傷、これから何年も続けていったら、こういう怪我の仕方もしなくなるのだろう。
伝道師になろう+日曜数学会
2016年8月21日、都内のキッチン付きイベントスペースにて
私の主催している「伝道師になろう」が、
私の尊敬してやまない人たちが運営している「日曜数学会」と
コラボ開催させていただくという大事件がありました。
伝道師になろう、開催3回目にして大変な成長をとげました。
嬉しかったこと、学んだこと、たくさんありました。
これで終わりにするのはもったいない!
というわけで、とても遅くなりましたが
「伝道師になろう+日曜数学会」レポ
▲はじまりはじまり〜
当日の様子はこちらのツイートまとめからご覧いただけます→http://togetter.com/li/1015389
各イベント概要
伝道師になろう
自分の好きなものを他人に伝えるトークイベント。「ね?面白いでしょ?」と押し付けるのではなく、なぜ面白いのか、どうして魅力的だと思うのかを整理して伝えれば、きっと面白いはず!ということで始まりました。テーマやジャンルに縛りはありません。
日曜数学会
趣味で数学をしている人達が集まり、自分の中で今一番熱い話題を5分間で発表するイベント。お酒を飲みながら数学の話をする楽しさに気づいて始めたのだとか。初回開催から1年が経ちました。キグロさん、tsujimotterさん、塩鯖さんが運営されています。
▲コラボ感!名前が並んでいるだけで嬉しいのです。
当日のタイムテーブルはこんな感じでした。1日がかりの夏の大イベント!
10:00-12:30 伝道師になろう
12:30-13:30 食べられるゼータ関数 製作実演
考案者tsujimotterさんの解説つき!
13:30-15:30 日曜数学会
15:30-16:00 素数大富豪大会
考案者せきゅーんさんのルール説明つき!
伝道師になろうパートでは、8人の「伝道者」が発表しました。
- 和歌のよみかた 狡猾な狐
- 日曜数学しようぜ! 辻順平@tsujimotter
- お前の赤は俺の赤か? クオリアで見る世界 岡竜之助
- 円山応挙 描かずに描くということ sakura
- BadUIハンティング 綾塚祐二
- 人間が一番怖い お化けの出ない怪談の世界 大仏
- そうめん修行の旅で出会った数学の世界 数学カフェの中の人
- コンパクト群と体 せきゅーん
和歌のよみかた 狡猾な狐
トップバッター務めました。「和歌を読む」「和歌を詠む」ふたつの観点からアプローチ。先人たちのすごい和歌の紹介と、自分の過去作の披露を行いました。
日曜数学しようぜ ! 辻順平@tsujimotter
実際に数学をやって楽しそうにしているtsujimotterさんの写真や、いらすとやのイラストがたくさん使われていてとても楽しい発表でした。やっぱりプレゼンが上手だったなあ。好きなことを「好き」と言えることの素晴らしさ、とても共感しました。「伝道師になろう」のことも褒めていただいて嬉しかった!
お前の赤は俺の赤か? クオリアで見る世界 岡竜之助
クオリアについては以前から知っていたのですが、それでも新しい発見や「なるほど!」と思うことがたくさんありました。発表中「お〜!」という感動の声が何回も上がっていたのが印象的な発表でした。
円山応挙 描かずに描くということ sakura
日本画についてはこれっぽっちも知らなかったけれど、それでも「応挙すげえええ」と思う発表でした。なにより、応挙の技法を自分でもやってみようと、実際に墨で絵を描いてみたというsakuraさんの熱意にびっくりしました。そして上手。
BadUIハンティング 綾塚祐二
BadUIとは、簡単にいうと「使いづらいデザイン」のこと。この発表を聞いて以来、身の周りにあふれているBadUIを見つけては、その不便さに辟易しながらも微妙に嬉しい気持ちになってしまうのでした。
人間が一番怖い お化けの出ない怪談の世界 大仏
過去の有名な凶悪犯罪の年表や、人外が出てこないホラーを取り上げ、「一番怖いのは人間なんだ」という発表をしてくださった大仏さん。この発表、ツイートを見ていると参加者からの評価が非常に高かったように感じます。
こいつをどこかに大写しにして語り合いながら飲みたい。飲みたい!#伝道師になろう pic.twitter.com/0vbXmKPB2m
— 大仏 (@caffelover) 2016年8月21日
そうめん修行の旅で出会った数学の世界 数学カフェの中の人
そうめんがいかに素晴らしいかという発表でしたが、プレゼンが本当に上手で、途中で何回か「あれ、これそうめんの発表だっけ?」と思いました(笑) そうめんで五大陸制覇したそうです。圧倒的清聴してしまいました。
コンパクト群と体 せきゅーん
このタイトルで、この発表者なのに、数学の話ではないんですね!!実は銀河博士だったせきゅーんさんに、お気に入りの銀河5選を紹介していただきました。「これだけ広大な銀河があるんだから、どこかに生命体は存在するはずだし、絶対リーマン予想解いてる!」素数の話をするときと同じくらいのテンションで発表いただきました(笑)
前回までと同様、どの発表もとても興味深かったです。
何より、みなさんプレゼンが上手!
あと、今回は質疑応答が本当に盛り上がりました。止めるのが大変だったんです(笑)
あんなに盛り上がるなら、それだけのイベント作ってもいいくらいだなあとか。
さて、「まだ聞き足りない」と思っても、終わりの時間はやってきます。
名残おしいなと思いつつ、伝道師になろうは閉幕。
間髪入れずに食べられるゼータ関数製作実演が始まります!
参加者の皆さんには、このタイミングで昼食をとってもらいました。
▲クックパッドを見ながら説明するtsujimotterさん
レシピはこちらから
クックパッドなのに、数式やらグラフやらで埋め尽くされていると別のプラットフォームに見えますね(笑)個人的にとても大好きなページです
できあがったケーキは、参加者全員でわけて美味しくたべました。
というか本当に美味しすぎてびっくりしました。前日から準備していただいた塩鯖さん、当日一生懸命クリームを泡立てていた数学カフェの中の人、ありがとうございました!!!
ゼータ関数の解説がひと段落したところで、日曜数学会のはじまりです!
1.キグロ:『原論』における円周率の扱い
2.nkjmゆう:「ちょう」すごい数
3.そくらてす:数を構成して遊ぼっ~All concrete mathematical objects are specific sets~
4.ちばまさみ:源氏香(げんじこう)
5.鯵坂もっちょ:かつ数、または数
6.三好潤一:1種類のタイルによる敷き詰め変奏曲
運営でバタバタしていて、落ち着いて聞くことができなかったのが残念でなりません。
日曜数学会ですが、私のような文系の人間でも楽しめます。わかりやすくて楽しいものもあったし、わからなくて楽しいものもありました。わからないプレゼンまで楽しいってすごくないですか?つくづく、みなさんのプレゼン力はすごいなあと思うのです。
6人の日曜数学者たちの発表が終わり、日曜数学会も閉幕。
最後に、撤退までの時間を利用して素数大富豪大会を行いました!
素数大富豪考案者のせきゅーんさんもいらっしゃっていたので、簡単にルール説明をしてもらった後、みんなで素数大富豪です。
初めてやる人の方が多かったようですが、みなさんとても楽しそうに素数をつくったり、素数と出会ったりしていました。
本当にすばらしいゲームだなあ。
今回プレイしたみなさん、ぜひ布教してください。私はこのゲームのおかげで覚えた素数がたくさんあります(6848213とか)
そして撤収の時間になり、長丁場だった「伝道師になろう+日曜数学会」は幕を閉じました。(かなしい)
その後、会場移動して、タカタ先生が主催の「お笑い数学座談会」というイベントに参加しました!
数学ネタしばりのM−1グランプリです。
どのネタも面白く、自分でもびっくりするくらい笑いました!
ネタが終わった直後から「今のもう一回みたい!」と思うくらい。笑
タカタ先生、出演者のみなさん、素敵な時間をありがとうございましたー!
そしてまたもや残りの時間を使って、素数大富豪や折り紙、源氏香かるたで遊ぶなどしました。
この源氏香かるたについては死ぬほど楽しかったので、いずれブログ書きます。
まとめ
幸せだった
おわり。
日曜数学会主催のキグロさん、tsujimotterさん、塩鯖さん、参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました!!
最後に、次回の「伝道師になろう」は9月18日に開催予定、「日曜数学会」は10月1日に開催予定なので、気になったかたはぜひ参加してみてください!
twitter公式アカウント
【新企画多数😤】次回の #伝道師になろう は新しい取り組みをたくさん行います! ぜひ目を通してみてください pic.twitter.com/9eRanVmF69
— 伝道師になろう@第4弾9/18 (@dend0619) 2016年8月24日
会場のSOOO dramatic!さんがホームページに掲載してくれました!check it out!!
これからもよろしくお願いします
タイムアタック和歌 注釈付き
お題を与えられてすぐに詠む「タイムアタック和歌」
今日はひたすら「タイムアタック和歌」をしていた。お題を決めた瞬間にストップウォッチを押し、詠めるのに何分かかるかというやつ。6、7首詠んだので脳みそが枯渇しています。
— 狡猾な狐@9/18伝道師になろう (@wreck1214) 2016年8月28日
戦果報告です。解説つきなので先ほどの記事よりわかりやすいかと。
①お題:砂糖
夜もすがら月のおぐらさ問う君の 淡き朱色に花も笑む頃
現代語訳:一晩中「月はどれくらい陰っている?(=出会ってからどれくらい経ったか?昔は月の形が暦の基準になっていたので)」と問う君が 頬を赤く染めて微笑む、桜が淡く朱く咲く頃。
「花が咲く」という意味で「花が笑む」という表現があります。
女性は花に例えられるので、下の句において、朱く染まっているのは逢瀬の相手である女性と、桜、二通りの解釈が可能です。
ちなみにお題の砂糖は物名でかくれて詠まれていました。(勘の良いひとは気付いたはず)
「夜もすがら月のおぐらさ問う君の淡き朱色に花も笑む頃」
砂糖のように甘い和歌になりましたね。リア充は爆発しましょう。
所要時間:4分02秒
②お題:スマホ
激しかる荒波の須磨ほど経れば 短夜明かしの寝られぬ朝(あした)
現代語訳:須磨で激しい荒波に襲われている。しばらく経つと、短い夜が明けて、眠れないまま朝になる
源氏物語で主人公の光源氏が須磨に流された夜、海は大荒れに荒れ、ひどい嵐が襲ったという話を踏まえた和歌。
ちなみに、この後光源氏はかの有名な「明石の君」と出会うので明石も詠んだよ。
激しかる荒波の須磨ほど経れば 短夜明かしの寝られぬ朝
お題の「スマホ」と「明石」の物名
スマホ関係ねえ!
所要時間:4分14秒
③お題:日本橋
憎しとて譽れの武士(もののふ)迎え討ち 墓場まで行く死の道なりけり
現代語訳:「憎い!」と言って、優秀な武士が帰還したところを迎え討った。ここからは墓場まで行く死の道なんだなあ。
けっこう支離滅裂です。エリート武士に嫉妬して暴走した落武者の句、といったところでしょうか。
にくしとて
ほまれのもののふ
むかえうち
はかばまでゆく
しのみちなりけり
「にほむばし」が折句になっていました!お題が日本橋なのにこんなに物騒になってしまって、日本橋に申し訳ない気持ちでいっぱいです。素敵な場所なんですよ!
今度街歩きの記事(http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar1038275)
でも紹介する予定なので許してね。
所要時間:3分04秒(頑張った!)
④お題:大統領
わたの原くるるや遅しと言ふものを 浜辺に見せる姿なしとは
(3分44秒)+推敲5分程度
現代語訳:大海原から来るのが遅い、夜になるのも遅いと文句を言ってみるけれど、浜辺に姿が見えることもない。
「くるる」が「来るる」「暮るる」の掛詞になっているので
①(あなたが)来るのが遅い
②(日が)暮れるのが遅い
という二通りの意味がとれます。
夜になったら船で行くよ、と約束した相手を今か今かと浜辺で待つ歌。わびしい。
さて、お題の「大統領」ですが
大統領といえば「バラク・オバマ」とその夫人「ミシェル・オバマ」ですよね(?)
今回の物名はこんなかんじ
わたのはらくるるや遅しと言ふものを浜辺に見せる姿なしとは
「バラク」「ヲバマ」「みせる=ミシェル」が詠み込まれていました!
みせる=ミシェルwwwww さむいwwwww
「ヲバマ」もやばいですね。反省しています。
(ちなみに物名のせいで大統領を待っている和歌になってしまったので、待っている人間は言わずもがな安倍晋三。安倍さんが夕暮れ時の浜辺でオバマ夫妻を待っている様子を思い浮かべてほしい。)
所用時間:3分44秒+推敲5分程度(最初の出来がクソだった)
⑤お題:色
詞書:女、男と別れて久しかりけるが、「たれか届けてよ」と日ごとに枝に和歌を結びけり。女死してのち、息子の詠める歌。
あをによし奈良の庵の木々みれば 看取りし母の思ひ出でらる
現代語訳:男と別れて久しい女が「誰か届けてください」と男への歌を毎日枝に結んでいた。女が病で死んだ後、その息子が詠んだ歌。
奈良にある自宅近くの木々を見るといつも、死んだ母のことが自然と思い出される。
「見れば」は「已然形+ば」の形をとっているので「見るといつも」という訳になります。「思ひいでらる」の「らる」は自発の助動詞。「自然と〜してしまう」といった不可抗力を表すニュアンスもあります。
あおによしは「奈良」「都」「鹿」などの枕詞です。
枝に思いを込めた和歌を結んでいた母を思い出してしまう、悲しい和歌です(たぶん)
あれ?お題の「色」は?
またもや物名です。物名しかできない人みたいになってきた。
あをによし奈良の庵の木々みれば 看取りし母の思ひ出でらる
「青」「黄」「緑」「緋」が詠み込まれていました。
光の三原色、色の三原色コンプリートですね!
和歌の内容にそぐわないビビッドな感じ。
所要時間:15分(難産だった。本当に大変だった)
⑥お題:一見普通の和歌だが意味がわかると怖い
うるはしくらうたき君を見つる我 手に手握りし夢も忘れじ
現代語訳:美しくて可愛い君を見ている私 手に手を握った夢も忘れるまい
めっちゃキモい和歌できた
これを贈られた女性は鳥肌が止まらないだろうし、歌合で詠もうものなら歌人ヒエラルキーの最底辺に落とされること必至の和歌ですね。
ちなみに何が怖いかというと
うるはしく
らうたき君を
見つる我
手に手握りし
夢も忘れじ
「恨みてゆめ忘れじ」が詠み込まれていること。
訳すと「あなたを恨んで絶対に忘れることはありません。」
ゆめ(ゆめゆめ)+否定語→まったく〜しない(決して〜するな)
なので、このような解釈が可能です。
ちなみにこのように内容がクソな和歌を詠まれると、もらった側は
「あまりにもクソすぎる。これは何らかの技法が隠れているのでは?」
という思考回路になり、普段よりも折句に気付きやすくなる効果があります。
(いわゆる「縦読み」の文章って、なんだか変だから気付きますよね、それと同じ)
わざと内容をクソにすることで、詠み込まれた裏の意味(ここでは「めっちゃ恨んでいます」ということ)を確実に相手に伝えることができる。
そこまで計算して詠まれた和歌だったら、とても怖いですね〜(他人事)
最後に、詠んだのは今日ではありませんが、
今考えてるのだけど「古都の葉」と「言の葉」を掛けて風流な風景を詠ったのと、人の話す言葉の儚さとかを同時に詠った和歌を読めないかな。でも、中々良い感じにならない…
— Laplace's Demon ラプラス (@ldsynEin2357) 2016年8月25日
ラプラスくんのこのツイートを見て詠んだ和歌
⑦あをによし見聞きし姿は変わらぬに きょう吹く風の揺らすことのは
(10分程度)
現代語訳:①目の前にある景色は昔に見た都(きょう)と何一つ変わらないのに、風だけはあの時とは違う、今日の風が吹いているのだなあ
②目の前のあなたは昔と何ひとつ変わらない姿なのに、今日の気分で違うことを言っている。私の気持ちはまだ変わっていないのに
②の和歌における「風」は「どこ吹く風」「明日は明日の風が吹く」における「風」の意味と同じです。
今日の風向きによって、言うことを変えるのね、私の気持ちはまだあの時と変わっていないのに!
タイムアタック和歌の感想
めっちゃ疲れた
どの歌も3分程度で頑張っていたのだけれど、タイムを優先するとどうしてもクオリティが落ちる。「詠め」と言われて返すまでの時間が短ければ短いほど良いとされていた千年前、「あの句はこう詠めばよかった」「もっとこうすればよかった」という後悔が絶えなかっただろうなと実感した。歌人はつらいよ
— 狡猾な狐@9/18伝道師になろう (@wreck1214) 2016年8月28日
9月10日に和歌のイベントをやるので、それまで、さらに古代人に近づくべく日々精進していきます。
和歌のお題をリプライでいただければ、何らかの歌を詠みますのでぜひ(できるだけ頑張る)
最後にイベントの宣伝を。
誰でも参加できるものなので、お気軽にご応募ください!
和歌の詠みかた、伝授いたします^ ^
ここ最近の和歌の盛り上がりを更に盛り上げるべく、9月10日(土)に数学のお兄さん(@asunokibou )と「数学×和歌」イベントを開催することが決まりました!
— 狡猾な狐@9/18伝道師になろう (@wreck1214) 2016年8月26日
奮ってご応募下さい!https://t.co/BGut9wXSdZ pic.twitter.com/vf8avcLDKc
にゃす