狐草子

世界が面白くてよかった。大丈夫まだ書ける。

伝道師になろう アドベントカレンダー!

 

この記事は、伝道師になろうアドベントカレンダー1日目の記事です!

 

みなさんこんばんは!
どうしてこんな時間にブログを書いているかというと

このようなツイートを見たからです。

 

伝道師になろうのアドベントカレンダー、とても魅力的じゃん!!!!
自分なんで思いつかなかったの!?ねえ!!!!


しかし、時すでに遅し。気づいたのは 2016-12-8 22:32

 

 悔しさのあまり叫んでしまった。
絶対たのしかった!伝道師のアドベントカレンダーなんて絶対たのしかった!!

 

と、叫んだり後悔したりしていたら思わぬ提案が。

 

 

 これを皮切りに、各方面から「今からでもできる」的なアイディアが次々と飛んできたので「あれ?意外と需要あるんじゃないの?」ということで立ててしまいました。

とはいえ、「今からでもできる」的なリプを飛ばしてきた人の中で、僕が本当にアドベントカレンダーをたてると思ったひとはひとりもいなかったはず。正直「余計なことを言ってしまった」と後悔しているはず。

いいんです。そんなことなど百も承知。でも作りました。
僕には伝道したいこと山ほどありますから!
ということで、伝道師になろうのアドベントカレンダースタートです!

 

「伝道師になろう」とは

・自分の好きなことについて、なぜ好きなのか?どうして魅力的なのか?を、初心者でも楽しめるように発表するトークイベント。
・伝道される側は、自分が新しい世界を知った事によって、新たな知識を得たことによって、世界の見え方が変わるということを実感してみる。
・伝道したいものや本の展示もある

・2016年6月に始まったイベント。10月に第5回が開催された。
・のべ参加者数120人超え、伝道テーマはトータル40こ。
・次回開催は2017年1月22日(日)

 

▼参考


「楽しさを共有する楽しさ」 を伝播させていきたい!
思想の根底にあるものが端的に表現されているのがこちらのツイート 

 

アドベントカレンダーにもこれらのコンセプトを受け継ぎます。

 

 

他人に良さを伝えたい!伝道したい!という「何か」を秘めているそこのあなた、ここらでひとつ、記事を書いてみませんか?

 テーマは自由!ノンジャンルで受付中です!

 

アドベントカレンダーって普通は「一つのテーマについて、色々な人が別の切り口で熱く語る」ものらしい。確かにそうだなあ。このアドベントカレンダーはちょっと異色です。
テーマは自由。その面白さを存分に伝えてくださいね!

 

書くことがないなぁーという人は「伝道師になろうの伝道」として、参加してみた感想などを書いてくださると、主催が諸手を挙げて喜びます。

もちろん、イベントの「伝道師になろう」に参加した事がない方の記事も大歓迎です!

 

注意事項

1日目〜8日目の記事は、12月25日までのお好きなタイミングで投稿してください。
10日目以降の記事は、当日に投稿してくださると嬉しいです。投稿時間は問いません。

すべての記事、25日までであればいつ投稿しても構いません!(変更しました)

1人いくつでも投稿して頂けます!^ ^

 

 登録&執筆おまちしております!


 

 

 

2日目の記事はまだ誰も書く予定がありません。

 2日目の記事を綾塚さんが書いてくださいました!はやすぎる!!

Y.AYA's Garden - SF読書録 - Sense of Wonder

SFの大家、グレッグ・イーガンについて。SFなら12月9日に12月2日の記事を書くことだってできちゃうらしい。

 

 

時空を超えて6日目の記事ではおのりんさんが「THE チョコレート」の伝道をしてくれました!かなり美味しい記事になっています。ご堪能あれ。


アドベントカレンダーを作ってから3時間半。 

現在  1日、2日、6日の記事が上がっています。(スピードがおかしい)
9日、10日、17日、19日の枠は既に埋まりました。ありがとうございます!
本日、9日目の記事は狡猾な狐が何かを書きます。

 

てんやわんやですが、無事に年越しできますように……!



伝道師になろうとはそもそも何か?そして今後の目標について

・現在主催している、自分の「好き」を語るトークイベント「伝道師になろう」について
・これから開催したいと思っている、ガチ国文学勉強会について
 
何か意識高い系のことを言いたくなったので大言壮語をぶっ放しに参りました。若いのがなんか言ってるなあと生温かい目で見ていただけると嬉しいです。
 
現在私が主催している、自分の「好き」を語るトークイベント「伝道師になろう」ですが、ありがたいことにのべ参加者数が160人を突破、累計40テーマについての発表がありました!参加者の層も、高校生から定年退職された方、大学教員、高校教師、エンジニア、ニートなど様々で、このために北海道や静岡、愛知、兵庫から足を運んでくれる方もいました。
 
だいぶ盛り上がってきている伝道師ですが、最終的にはビブリオバトルのように、最初に始めた人が誰だかわからなくなるくらい広がってほしいと思っています。
 
【ルール】
・自分の好きなことについて10分間でプレゼンする。質疑は5分。
・テーマにジャンル縛りなし(アイドルでも和歌でもそうめんでも何でもOK)
・「面白くない?」と押し付けず、「なぜ面白いと感じるのか」を話す。
・それについて初心者の人でも楽しめるような発表を心がける。
・聞く人は、とりあえず面白がってみる。
 
【利点】
・自分の好きなことについて語ると、熱心にきいてもらえる
・普通に生きていたら触れることのない世界に触れられる
 →新しい思考の枠組みが手に入る
・面白い人たちと意見交換ができる。
・(想定外でしたが)人に伝えることが上手になる。
 
発表の機会がないだけで、好きなことについて語りたい人はたくさんいるはずです。
「好きなことについて話すと引かれてしまう」という人もいると思いますが、それは好きな対象のせいではなくて伝え方の問題だと私は考えています。別に興味もないのに「ね?面白くない!?」と言われてもなにも面白くないです。初心者でも面白がれるようにと心を砕いて初めて、好きなものの素晴らしさの「伝道」が成功すると思っています。
 
聞き手が面白がってくれることが望ましいですが、それを最初から期待するのは傲慢というものでしょう。
伝道師になろうでは今までに、ももクロのファンについて、趣味で数学をやることについて、女装について、献血について、JR東海自動販売機の可愛さについてなど、一聞すると「えっ」と思われそうな発表がたくさんありました。しかしどれも非常に面白く、聞いている人たちの反応も上々でした。
 
好きなことについて自由に語る場所を誰でも獲得できる社会にすべく、また、普通に生きていたら触れることのない世界の入り口を手軽に覗くことができる場所があちこちにある社会にすべく、私が主催をしなくても自動的にこのような会が開催されるような仕組みづくりを頑張っているところです。大学を巻き込むことなども視野に入れています。この投稿を見て気になった方は、好きなこと、ものがある人が2人集まれば開催可能なので、友達と、家族と、同僚と、是非遊んでみてください。
 
そして、ガチ国文学勉強会について。
伝道師になろうは、人の好きなことをダイジェストで聞いて、今まで知らなかった世界を「お試し」できる場所です。気に入ったものは実践してみればいいし、話を聞いても興味が湧かなかったら忘れればいい(発表はどれも最高に面白いのですが)
 
でも、私は国文学をもっと学びたい、深めたい。古典文学、和歌、近現代文学国語学言語学、テクスト論、漢文学……。国文学以外にも、言語哲学や宗教、神道、神話……
興味のあることを挙げればきりがありません。
これらについて、深く、正確に、しっかりと学ぶ場所が欲しい。
ということで、まずは自分の学習の成果を発表する場を作る、というくらいのスケールで、半年後を目処に開催したいと思います。
 
【ルール】
・発表時間 1つの話30分〜90分
・毎回開催テーマを決める(鴎外回、文学理論回、平安歌人回、意味論回など)
・可能であれば講師を招く。無理なら自分で全部話す。
 
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、数学カフェにかなり影響を受けています。(数学カフェは、数学科を卒業した方や数学を自分で研究している方が講師を務め、6時間ほどかけて特定の分野について勉強するという会です。今日はクンマーの合同式や岩澤理論など)
数学界隈には数学カフェの他にも勉強会がたくさんあって、社会人になってからも「数学を学びたい」と参加する方が本当に多く、あの素敵な雰囲気が数学界隈だけで成立しているのはずるいなと思った次第です。
 
あんな場所が欲しい、だけど文学界隈には(私が知らないだけかもしれませんが)そんな素敵な場所が存在しない。ならば作れば良い。
 
ひとまず、半日も使った本気の勉強会で話せることは私にはまだないので、半年間の助走期間を経て開催しようと思っています。半年後、開催する気配を感じられなかったら、奴は諦めたのだなあと蔑んでください。
 
以上、思いつくままに書いたのでいろいろとお恥ずかしいですが、今日の感想です。危なっかしいところもあるかと思いますがどうぞ宜しくお願いいたします。
 

逆輸入の傾向について

札幌の日曜数学会の参加レポートを書いたその勢いで書いた文章です。
伝道師になろうは、これからどうなっていきたいのか?について少しだけ。

とっくの昔に書き上がってたけど、公開し忘れていた。

 

札幌日曜数学会に参加した感想はこちらから。

wreck1214.hatenablog.com

 

日曜数学会と伝道師になろうが親子関係にあることはそろそろ有名になってきたかなあと思いますが、ここでもう一度系譜(というほど立派なものではないけれど)をおさらいしたい。

もともと、ニコニコ学会βというコミュニティがあって、そこでの企画で数学セッションが存在した。
キグロさん、綾塚さんが座長を務めた「高校数学からゼータ関数まで」、文系Pさん、小林銅蟲さん、クリスカさん、そしてtsujimotterさんが発表した神回ですね。
これが2015年4月のおはなし。
(僕はこれのタイムシフトを前回の伝道師前日深夜にこれを見て獲得的セルフハンディキャッピングしてた。)


で、この飲み会がたいそう盛り上がったそうな。お酒を飲みながら数学の話をするのは楽しい!と気付いたキグロさんが、「じゃあそういう会をつくっちゃえばいいんじゃない?」と思い立ち、日曜数学会が開催されます。

これが2015年6月18日のおはなし。

 

私事ですが自分はそのころ、大学に入ったばかりで、授業は楽しくないし、サークルは一応入ってみたものの先輩に「りさぴっぴ」というあだ名をつけられたりして嫌気が差し(ぴっぴってなんだよ)すぐに参加しなくなり、和歌を詠んだら返歌を詠んでくれるような友達も、抽象的な思考を愛する友達もできず絶望していた時期なので、もっとはやくニコニコ学会βや日曜数学会に出会えていたらよかったのになあと死ぬほど悔しがっています。

 

さて、時は流れて2016年3月。狐さんは初めて日曜数学会に参加しました。
大好きなことを自由に楽しそうに語っている発表者、それを真剣に、これまた楽しそうに聞いている人たち。
学術的なことが、ここまで魅力的に語られている場所を今まで見たことがなかった私は正直ぶったまげました。

 

3月27日の私の日記からちょこっと引用。

日曜数学会、変態がたくさんいて楽しかったー!!
  一部むずかしくてあんまり理解できなかったけれど、他の人が楽しそうに話しているのを見ているだけでも、楽しくなれる!

 

 

うん、本当にそうなんだよなあ。自分の好きな事を生き生きと話す人は、みんな輝いて見える。

兎に角、日曜数学会のスタイルに憧れた私は、「これはノンジャンルでやったらもっと面白いことになるんじゃないか?」と思って、伝道師になろうを立ち上げた。

だから、日曜数学会の主催であるキグロさん、そしてtsujimotterさん、ちばさんには感謝してもしきれないし、
もっとたどるとニコニコ学会βを立ち上げ、素敵なコミュニティになるよう努力されていた江渡さんやその周辺の方々にも頭が上がらない。
いろんな偶然が重なって誕生したのが伝道師になろう、なのである。


と、ここまでが現状おさらい(長い)

 

さて、ここにきて、この一番末っ子の「伝道師になろう」のコンセプトや企画が、日曜数学会に逆輸入されている傾向がある。
前回、第4回の伝道師になろうは、主催が全力を出し切れた、個人的にはとてもお気に入りの回でした。

そしてこのまえ、札幌の日曜数学会に参加してみたら、いろんなところに伝道師の要素が取り込まれていたのです!!!

会が始まる時のコンセプトの説明がいつもよりさらに丁寧だったり!
自己紹介のときも「名前は最後に言いましょう」というルールが追加されていたり!!
どちらも、第4回の伝道師になろうで気をつけていたことです。

日曜数学会のオープニングなんてただでさえテンションが上がるのに、自分のイベントの影響がちらほら見えて、もうやばかったほんと!
これはのちに主催のtsujimotterさんに聞いたのですが、参加者であつまって美術館に行くというのも、伝道師にヒントを得たのだとか

いや〜〜〜〜〜ほんとうれしい〜〜〜〜〜

これまではただの参加者のうちのひとりとして日曜数学会を応援することしかできなかったのが、
今では僕のアイディアを取り入れてもらえている。憧れのイベントに自分のアイディアが生かされているのを見るのは本当に幸せでした。

しかも、10月1日の日曜数学会でも、伝道師の取り組みだったポップを使った展示を導入してもらえた。
たくさん頭しぼって「どうしたら楽しいか?」を考えてよかったなあと思った。

 

 

 

毎回毎回、進化しつづけられたらいいなと思うのです。


これはまだ誰にも話したことがないのですが、目標(の一つ)は「テーマパークみたいな楽しさを提供すること」。
私はディズニーランドがあまり好きではないけれど、それでも昔遊びに行った時に感じた、入園する瞬間とか、次はどこに行こう?と考えているときのワクワク感は覚えている。
あれに近い感覚を、参加してくれた人たちに提供できたらいいなあと、ずっと考えてる。

もちろん、そのために本来の目的を蔑ろにするなんてことがあってはだめなんだけど。
映像や音楽を使って、もっともっと、ワクワクできる場所を作りたいなと思うのです。
知ること、広げること、深めることの楽しさを、もっとわかりやすく伝えたい、というのが当面の目標。

テーマパークに行った時のようなワクワク感を体感できる上に、参加した後、今までとは違った世界を見る事ができたら
ウォルトティズニーを超えられるのでは?????????

次回の伝道師は10月30日。日比谷図書館という立派な場所で開催します。
規模が大きくなるといろんな問題に直面しますが、年内最後のこの回は、ちゃんと成功させたい。

 

 

 

今までの反省点をぜんぶ塗りつぶして、最高な「伝道師になろう」を作っていく所存です。
(わあ、ハードルあげちゃった)

年明け最初の回を目処に、映像とか音楽も使って「なんかすっげえ」と思われるようなイベントにしていきたいです。
次回はちょっと間に合わない笑


みなさん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ちなみに申し込みはこちらからです〜ぜひぜひ

docs.google.com

日曜数学会 in 札幌 参加レポ2日目

1日目の参加レポはこちらから!

wreck1214.hatenablog.com

 

そして2日目。
1日目の日曜数学会のおわりにオイラーで和歌を詠んだところ
参加者の日下さんが私の詠んだ和歌をコースターにしてくれました!!!!!

 

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ねえやばくない?????てか仕事早くない?????
エッシャーの絵と僕の和歌がならんでるのやばくない????

日下さん、本当にありがとうございました。
本当に感激した……

 

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▲嬉しくてバスの中でもずっと手に持ったままの人

 


そして、エッシャー展にいってきました!
真駒内駅からバスでしばらく、というちょっとディープな場所にあるのですが、一等河川が流れてて興奮しました!(そこかよ)

エッシャーについては、今回参加するまでよく知らなかったのですが、
tsujimotterさんのLTと、このエッシャー展とでだいぶ詳しくなりました。

エッシャー展の展示だけでは、数学的な価値とか背景が全然わからなかったので、
数学好きな人たちと一緒に行けて本当によかった!

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▲天気にも恵まれました!

 

おめあての「円の極限 Ⅲ」の前に、日曜数学会一向はだいぶ長い事滞在していたのだけど、他のひとたちはするっと見てさらっと移動してしまっていたのでもったいないなーと思った

「知識がないと面白がることのできない世界」の一例を目の当たりにしました。

 

 

エッシャー展で印象的だったこと

・「滝」

あの有名な錯視のやつ。エッシャーのバックグラウンドが全て生きた作品であることがわかって感動した。
エッシャーはもともと建築方面に進もうとしていたのですが、師匠であるメスキータに版画の才能を見込まれて「こっちにしなよ」と言われたらしい。
「滝」の下書きやアイディアメモを見ると、すごく建築的な要素が強い作品だなあと気づきます。
建築方面の素養があったからこそかけたのかなーとか。
そして、初期エッシャーのつまらない(褒め言葉です。記事の終わりでまた言及します)平坦な風景画。単調な画面を描くのが得意なエッシャーだったからこそ、錯視の画に秀でたのでしょう。byみずすましさん

あとコケね!!(行ったひとにはわかる)


・「深み」
私の知識不足でなにを表現したくて描いたのかよくわからない作品でしたが、蒲田くん(シンゴジラ)みたいな魚?がひたすら並べられた作品。
なぜかとても心にのこりました。深み。

 

・「蛇」

ウロボロスかな?と思ったのですが、そういうわけではない。
ひたすらかっこよかったので、とても好きな作品です。心惹かれる。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜毎日眺めてたい!!
という作品でした。残念ながらポストカードは売っていなかったので、どうにかして手に入れたいところなんだが手元にはないです。

 

・「昼と夜」
解説に「一つの画面にいくつもの技法が使われた作品」と書いてあって「和歌みたい!!!」と思いました。
これで一句詠むのが札幌からの宿題なんやで(まだ詠んでない)

 

エッシャーの言葉たち
点在するエッシャーの言葉、ひとつひとつに「だよね〜!」となったり、「なるほど」となったり、エッシャーの言葉をまとめた本とか出版されてたら何千円でも出して買っちゃう!というくらい素敵な言葉たちが並んでいました。
「素敵な言葉」と書くとすごくポジティブに聞こえますが、けっこう過激なこと言ったりしてました。そこ含めて魅力。


とまあ、とにかく楽しかった!
自分がひとりでなんとなく生きてたら「よし、エッシャー展にいこう!」なんてことは思わなかったので参加してよかったなと思いました。
すっかりエッシャーを伝道されてしまった狐でした。


エッシャー展を見終わったら、もう閉館時間。
3時間以上展示を見ていたことになります。時間の流れがはやすぎてびっくりしました。

 

 

札幌駅にもどり、みんなでごはんを食べながら素数大富豪をしました(確かにこれは逆かもしれないw)
個人的には二世さんの素数大富豪スライドが見れてよかった!
29*29=841であるということはもうわすれません。
僕とみずすましさんが乗る予定だった飛行機が「機体の手配ができなかったため」というよく意味のわからない理由で遅れが発生していたため、
大喜びでギリギリまで素数大富豪をして遊んでいました。

 

3枚出し(5桁〜6桁)が成功しまくる、ハイレベルな戦いがつづきました

 

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▲1093は自明に素数

 

これも余談ですが、東京帰ってからその話をしたら「なんで!?せっかく札幌に行ったのに何時間も素数大富豪してたの?」とびっくりされて
びっくりされたことにびっくりしました。
いやあ、鳥居しか興味ないしなあ。僕なりの札幌の楽しみかただし、とても自然なながれで素数大富豪してたわ。


最初から最後まで楽しかった北海道旅行でした。
札幌のみなさん、あたたかく迎えてくれてありがとうございました!また行きたいな〜〜〜

 

企画・運営してくれたtsujimotterさん、ずっと写真を撮っていてくれた二世さん、ありがとうございました!

 

 

最後に、私が和歌を詠んでちょっとした人気者になったときの写真をあげておきます。

和歌の話も真剣に聞いてもらえて嬉しかった〜〜〜

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さらば!

 

 

追記

一緒に行ったみずすましさんからこんなリアクションをいただきました

 

 

 

エッシャーの初期作品について、私の言葉不足で表現できなかったなあという部分を、うまいことツイートしてくださったので、ご紹介させてください

 

 

均質な空間、どこを描きたいのか分からない構図、一見マイナスに見えるその資質が転換のあとすべてプラスに変わる。」

 

本当にその通りなんだよなあ。この「転換」は結構衝撃的でした。

みずすましさんの考えを聞きながら周れたのも、エッシャー展が素敵な思い出になった理由のひとつです。ありがとうございました^ ^ 

日曜数学会in札幌 参加レポ1日目

日曜数学会 in 札幌 に参加してきました!!


東京へ帰る飛行機の中でこれを書いています。
追記:前半は飛行機の中でスラスラ書いていたのですが、後半に苦戦して公開が遅くなりました。悪しからず

日曜数学会(と鳥居)のために、札幌まで行ってきました。いやあ、夏の終わりにすてきな思い出が作れてよかった。

まず最初に思ったのは、札幌で開催してもこんなに人があつまるのは素敵だなあということです。
僕が札幌で伝道師になろうを開催してもひとはあつまらない(あたりまえだけど)
まあ僕とtsujimotterさんでは状況がだいぶちがうので、単純に比較してもアレなんですが、それにしてもこんなに人があつまるのはすごい。

 

今回の日曜数学会は、9月24日(土)と25日(日)の二日間にかけて開催されました。
1日目はいつものようにLTがあり、2日目は札幌芸術の森で現在開催されている「エーッシャー展」に行ってきました。

 

 

まずは1日目の様子から

(書いていたら随分と長くなってしまったので、2日目の様子は別の記事にて紹介します。)

 

いつもの日曜数学会だと5分きっかりでキグロさんがタイマーをピピピピピピピピと鳴らして終わりになるのですが、今回はタイムキープがゆるめで、5分に収まったひとはいたのかしら?という感じでした。笑

どの発表も「もっと聞きたい!」と思ってしまうものだったので、むしろそれが嬉しかった。質疑もゆるゆると続いて、アットホームで居心地の良い会でした。


ニコ生配信をしていたのですが、音声が聞こえなくなってしまったり、いろいろと機材トラブルがありました。
しかし、それを感じさせない司会進行、tsujimotterさんの気配り。
帰りに千歳空港に向かう電車の中でみずすましさんとも話していたのですが、あの対応力は半端なかったです。
内心相当焦っていただろうに、周りへの配慮優先。時間が押してしまっていたようですが参加者としてはそれも気になりませんでした。

 

二世さんのブログにも書いてありましたが、それでもやっぱりtsujimotterさんがいそがしすぎるので、
次回が開催されるのならば、そしてその時の私に札幌まで飛んでいけるだけの体力と時間とお金があれば!笑
是非運営のお手伝いをさせていただきたいと思いました。(もうしわけ程度に受付係や買い出しやったりしましたが、まだ足りない)

 

個人的ハイライトは、ゼータ関数の中にはいれるVR!
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、ゼータ関数の中を歩けるのです。
「極がほんとうに無限にのびてる!!」「ゼロ点の中に落ちた!出れない!」
など、一同大興奮でした。

 

余談ですが、あれはヘッドマウントディスプレイをつけている人しかみれないので
周りで見ているだけだと、何もない天井を指差して大興奮してる人に見えて本当に面白かったww

LTも大変おもしろかったのでひとりひとりの発表に感想を書きたいなと思ったのですが、ところどころ内容理解がおいついていない部分があって、動画をみないと書けそうにないのでちょっとパス‥‥‥
すみません。

 

LTの順番にも趣向があって、すばらしかった!(画像は二世さんのブログからお借りしました!)

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第2回 日曜数学会in札幌 に参加しました - にせいの日記

 

 

狐も数学和歌(またかよ)について発表させていただきました!
実は日曜数学会で発表するのは初めてだったり。

 

ニコ生のコメントで「氏のことは知らないが数学和歌は知ってる」というコメントが流れてうれしかったです!知名度があがってきている……

 

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二次会は、北海道の料理が楽しめる素敵なお店でした。選んでくれたのは二世さんかしら?ありがとうございます。
道産子たちにおすすめされて色々頂きましたが、さんまのお刺身がとにかく美味しかった!!!!!!
なんですかあのさんまは!?光りもののお刺身はもともと大好物なのですが、こんなに美味しい刺身は食べた事がない!!!

 

本会に参加したほとんどのメンバーが二次会に参加しました。
今回の二次会でおもしろかったのは、スライドを使って日曜数学会の延長戦みたいなものがはじまったこと。
tusjimotterさんが「実は話し切れていないことがあって……」と、スライドを取り出しながら再び発表を開始。
二次会も20人近く参加していたので、遠くのひとはスライドが見えづらかったはずなのに、それでもみんなで聞きました。
そして私の数学和歌の発表(こちらもロングバージョン)がはじまり、それがおわったかと思ったらみずすましさんの模様の発表…‥

 

なにを話しても「へええ〜〜!!」「それはすごい!!!」と熱心にきいてくれる人がいて(特に種村さんww)
かなり幸せな空間でした。料理も美味しくて、お話も楽しい。

 

まだまだ話足りなくて、一部メンバーでサンマルクカフェに寄って話してから、宿に帰るなどしました。(てか札幌だからかわからないけど、サンマルクカフェのソフトクリームがなんだか桁違いに美味しかった)

 

ほんとにたのしかった!!!札幌の皆さんありがとうございました。

 

 

1日目はこれにて終了。2日目の記事公開まで、しばらくお待ちください^ ^

 

 

観光地を無駄遣いした話

 

 

はじめに。ここに書かれていることは僕のひねくれた感性を通して見た小樽であり、他の観光客は皆幸せそうに、楽しそうにしていたので、あくまで卑屈なマイノリティーの意見として受け止めてほしい。小樽は間違いなく最高の観光地である。

 

実は、本日早朝から北海道に来ている。9時には函館本線に乗っていた(気がする)

旅の記録なんて帰ってきてから書けばいいのに、なぜわざわざ旅先で書いているかというと、書くという行為がこの不完全燃焼を昇華するために有効そうな行為だったからだ。

 

今日わかったことは、観光地はつまらないということ。僕にとっては。

一人旅が好きで、今年に入ってから大阪、神戸、秋田、青森、神奈川、静岡などに行ったが、どこもとても楽しかった。都内の街歩きも最高におもしろいけれど、それに匹敵するくらい、遠くへの旅もおもしろい。そう思っていた。

 

だけど今回、いま僕は小樽にいるわけだけれども、今までのような楽しさがない。

街を歩いていてもときめかないし、ごはんを食べても、ふつうに美味しいなあと思う程度。(入念に調べてあるので、店がハズレだったということは考え難い)

旅をしているのに、いつもならわくわくして仕方なくなっているはずなのに、なぜだかそれがなかった。

あまりの退屈さに、小樽にいるのに葛飾ラプソディーを歌いながら歩いてしまったほど。

 

理由は南小樽の街を歩いている時に思い当たった。

あまりにも観光地化されすぎているのだ。

南小樽駅から歩いてしばらくすると「メルヘン通り」というものがある。

街並みがどこかヨーロッパ風で、オルゴールやガラス細工、そして北海道名物のチーズケーキのお店が並ぶとてもすてきな通り、のはずだった。

しかし、実際に歩いてみると底抜けにつまらない。

途中で僕の大好きな簪が売っている店があったので入ったけれど、それもなんとなくグッとこない。

あと寿司屋多すぎ。どのお店もにたような海鮮丼を提供している。何で競争しているのだろうか……。

 

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▲やたらパンチの効いた名前の建物もあったけど

 

 

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▲意味不明な看板も多かったけど

 

 

 

観光地化されすぎた場所は、徹底的にその面白さが消されてしまっているような気がしてならない。

そこに行けば必ず、均質に楽しい。そんな場所に行って楽しい気持ちになったって、それは誰かによって既に作られた楽しさだ。

既製の楽しさなんてたかが知れている。ある程度幸せになれるかもしれないけれど、それまでだ。

(余談だが僕は同じ理由でディズニーランドが好きではない)

 

僕が東京の街歩きを愛してやまないのは、普段何気なく通っている場所、素通りしていたそこに

今まで気づかなかった価値やおもしろさを「再発見」する行為が最高に面白いからだ。

この通りを歩いて行くと新宿に行けるんだ!とか、ここ一本はいるとこんな場所があったんだ!こんな美味しいお店があったんだ!とかいう発見。

(東京は地理が死んでいる、という話も含めて、この話はまた今度)

 

今日楽しかったことといえば、空港から札幌までの快速エアポートの内装が最高だったこと、ずっと憧れていた函館本線に乗れたこと、船で洞窟に行ったこと、北海道に上陸してから7時間たってようやく鳥居を発見したこと、その鳥居が最高だったこと。結局、鉄道と秘境と鳥居である。小樽じゃなくてもいいじゃん。

 

 

 

大阪に行った時の僕は、今よりももう少し賢かった。道頓堀でグリコを見たり、くいだおれのマネキンを見たりUSJに行ったりしても自分は何一つ楽しめないとわかっていたから、大阪府南端の「犬鳴山」という、名前からして明らかにやばそうな秘境に何時間もかけていったり(実際ここは渓谷と怪しい鳥居のダブルパンチで最高な場所だった。大阪に行くことがあったら是非訪れてみてほしい)、大好きな太陽の塔と初対面を果たすために万博記念公園に行ったりした。たこやきやおこのみやきは一切口にしないまま、大阪を去った。

 

今回も、南小樽のメルヘン通りや、小樽の運河沿いを歩いているときよりも、小樽からバスで20分の埠頭のてっぺんから海を見下ろしてぼーっとするだけの時間のほうがはるかに素敵だった。

 

「小樽じゃないとできないこと」に縛られすぎた。そんなの気にせず、いつも通り鉄道の内装に興奮して、鳥居を好きなだけ探して、渓谷でも海でも山でも好きな秘境に行くべきだったのだ。変に妥協して海鮮丼とかオルゴールとかガラスとかに流れたからこんな気持ちになっている。

 

繰り返すが、これは僕個人の見解であって、他の観光客はまじでメルヘン通りで楽しそうに買い物をしていたし、運河では、すっかりおなじみ自撮り棒をつかって満面の笑顔を写真に収めている人がたくさんいたから、多分ほんとうに楽しい場所なんだと思う。うん、小樽最高、みなさんも是非訪れてみよう。

 

 

こんな書き方だと小樽界隈がつまらない場所みたいになるから、そんなことないっていうことだけ。小樽からバスで20分の「祝津(しゅくつ)」という場所はとても素敵でした。洞窟に行くために訪れたのだけど、洞窟を行程にいれておいて本当によかったと思った。これがなかったらまじで退屈さに死にたくなっていたはず。

 

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▲青の洞窟。断層とかもおもしろかった。

 

祝津は漁港しかないようなさびれた場所だけれど、雰囲気がなんともいえず良い。猫が会議をしていたし、埠頭の頂点には鳥居があった。しかも朱塗りの神明鳥居。かなり年季が入っていて最高にかっこよかった。そこからの眺め、埠頭のさきっちょなので、右も左も前も海である。

オットセイの野太い叫び声を聞きながら、自分以外だれもいない海を見下ろすのは最高な時間でした。30分とか一瞬で過ぎた。(なぜオットセイの野太い声が聞こえるかというと、ちょうど崖から見下ろしたところに小樽水族館があって、ショーとかやってたからです)

野生のりすに遭遇したりもしました。

 

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▲この海、独り占め。

 

 

 

とまあ、散々観光地ディスをしたけど(しかもこれを小樽の運河沿いのカフェで書いている)、普通に素敵な場所だと思う。小樽の運河も、夜は光が反射してきれいだった。今いるカフェも居心地が良いので紹介しておきます。ケーキも美味しかった。夜はバーになるらしい。

 

http://canale-otaru.com

 

 

 

これから札幌に戻って、残りの日程もほとんど札幌で過ごす予定。

今日の反省を生かして、雨じゃなかったらレンタサイクルつかって鳥居を探す旅に出ようと画策中。

 

要は、準備された生ぬるい楽しさなんて退屈で、楽しさを自分で発見することが好きだ!ということに僕はようやく気付いたという話です。

それが小樽であれ、大阪であれ、東京であれ。
というか、旅や街歩きに限らず。

長いことだらだら書いてそれだけです、すみませんでした。

 

あ、そして明日は日曜数学会in札幌!!

ニコ生があるみたいなので、お時間あるかたは是非

http://live.nicovideo.jp/watch/lv276817664

 

 

 

 

追記:書き終わってから、小樽に対してとても申し訳ない気持ちになってきたのでここで追記。小樽に行っていなかったら祝津にも行けていなかったし、そしたらあのかっこいい鳥居にも青い洞窟にも出会えていなかった。海を独り占めすることもできなかったし、憧れの函館本線に乗ることもできなかった。小樽、行ってよかった。これは本当。

 

 

 

伝道師になろう 第4弾

9月18日に開催してきました

伝道師になろう第4弾

 

自分の好きなことについて、どうして好きなのかを伝えて、その面白さを伝道しようじゃないか!というトークイベントです。

 

いつもよりも事前申し込み数が少なく、「開催頻度高すぎたかなあ」「時間が長すぎたかなあ」「参加費高すぎたかなあ」とヘコんでいたのですが、前日になって急に応募数が増え、結局38人もの方に参加していただくことができました!毎回着実に参加者数が増えています。嬉しい限りだ。

 

到着した方から順番に「自己紹介シール」を書いてもらいました。名前ではなく、趣味や特技、すきなことを書いて、見えるところに貼るというやつ。

みなさん、意外とさっさと書いて貼っている。好きなものを聞かれてパッと答えるって、意外とできない人多いのにすごい。

 

今回はオープニングトークに一番力を入れました。イントロダクション。

伝道する側の心構えは散々発信してきたのですが、「伝道される側」については何も言及してこなかったなあと反省したのです。参加者の比率でいえば、聞くだけの人の方が多いのに……。(数学カフェさんにアドバイスいただいてやっと気づいた。本当にありがとうございます)

 

当日、全編を通して、コンセプトのようにごり押しした言葉があります。

 

 

 知識を身につけると、世界の見え方が変わるよね!という言葉ですが、ツイートを見たときに「まさに!!」と思ったのでじゃんじゃん引用させていただきました。稲見先生、ありがとうございます。勝手にすみません。

 

 

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参加してくれた人たちには新しい知識や世界観に触れて、今までとはちがった世界を見て欲しい。っていうか自分が見たい。そんな思いを込めまくったのが今回の伝道師です。

 

そして、今回初めてでしたが、10秒自己紹介もやりました!

「個人を特定するのは名前ではなく生き方だ」という名言を反映して「名前は最後にいうこと」というルールを設けました。(先ほど紹介した自己紹介シールもこの名言に基づいています。)その人がどんな人かを知るためには、名前なんかよりも何が好きで、何を大切にしているのかっていうことの方が大切で、大切なことは先に言うものだよね!というロジック。

 

まずは私がお手本を、と思って自己紹介を始めましたが

「伝道師になろうの主催者をしています、狡猾な狐です......あっ」

と、散々アピールしたルールを主催が一番最初に破ってしまうなど。

 

時間は3秒も経過していませんでしたが、「名前は最後に」というルールは破れないので、そこで打ち切りにして次の方へ。主催がこんなんですいませんほんと。

 

自己紹介してもらって思ったのは、やはりここに集まった方々は何か好きなものが明確にあるなあということ。あと幅が広い。いろんな幅です。高2もいれば定年退職された方もいる、数学好き、模様好き、学校の先生、女装家、愛知から来た方、静岡から来た方……。普通に生活していたら決して出会うことのできないような人たちが集まっていて、嬉しくてニヤニヤしながら聞いていました。

 

さて、今回の伝道師は、いつもどおり発表もありましたが、それだけではありませんでした。新しい企画にチャレンジしたのです!

 

「おすすめの本の展示」&「伝道したいものの展示」

一人何冊でも OK!その本を愛する気持ちをポップにぶつけてください!ということで募集したところ、想定よりたくさんの本が集まりました!!これは本当に嬉しかった

 

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▲まるで本屋さん!

 

ちゃんと集まるか心配で一人で5冊も書いてしまったけれど、杞憂でした。奥の方に見えるパズルや首輪が「伝道したいものの展示」コーナーです。どのポップも熱かった!読みたいなと思える本が多すぎて。

 

短い休憩時間の間もここのテーブルの周りはひとだかりになっていて、展示したのにスルー……みたいなことにも全くなりませんでした。思い切ってやってみてよかった!

 

と、こんなかんじで、発表も休憩も充実した時間が過ごせる場所づくりができたのかなあと、思ってます。うへへへへ

 

 

いつもの発表の方も、ちゃんと面白かったんですよ!

 今回の発表テーマはこんな感じでした

  1. 数学和歌を詠もう  キグロ&狡猾な狐
  2. 2人の萩原   大仏
  3. dp/dtって誰だ?  Kuma
  4. ドット絵の最小にして究極の美学 teigi
  5. 目指すは全国100回!    みく
  6. 数を数えて遊ぼっ!  そくらてす・かおす
  7. カードゲームについて  草場純(飛び入り)
  8. ラスタとベクタ  岩淵勇樹@butchi_y
  9. 生物系の博士課程がガチでポケモンを分類してみた nkjmゆう

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数学和歌を詠もう キグロ&狡猾な狐

トップバッターをキグロさんと一緒につとめました!数学と和歌、意外な組み合わせがつくりだす新しい価値をご紹介。ハッシュタグ #数学和歌を詠もう をつけてツイートされた和歌を、和歌の観点、数学の観点から解釈し、三十一文字にこめられた意味と技術を披露。数学的な解釈はキグロさんにお任せ。キグロさん、一緒にやってくれてありがとうございました^^

数学和歌の面白さについてはこちらのまとめをどうぞ

togetter.com

 

 

二人の萩原 大仏

女装した状態で近代詩について話す人、今までみたことがないです。萩原朔太郎萩原恭次郎のお話でした。検閲されたときの伏字「⬛︎⬛︎⬛︎」を敢えて使うことによって、それ自体を表現として利用している、というのが個人的ハイライト。恭次郎が、前衛的な表現を多用して迫ろうとした先には一体何があるんだろう?と惹かれます。他の作品も鑑賞してみたいと思えるような発表でした!

 

 

dp/dtって誰だ? Kuma

ファラデーとマクスウェル、二人の科学者の美しい師弟関係のお話。途中で少しだけ抜粋されたドキュメンタリーを見たのですが、あの一瞬だけでかなり感動してしまって、全編見たら一体私の涙腺はどうなってしまうのだろう?と思いました。彼らが主張していた内容を理解するにはまだまだ時間がかかりそうですが、歴史的な背景を知るだけならば私にでもできるなあと気づいたのも収穫でした。

 

そしてなんと!Kumaさん、イベントレポートのブログを書いてくださいました!ありがとうございます!!
参加者の方の感想を覗いてみたい方はこちらから!

electrodynamics.hatenablog.com

 

 

ドット絵の最小にして究極の美学 teigi

私のイチオシ、teigiさんの発表です。第2回では「JR東海のカワイイ自動販売機を鑑賞する」というテーマで、JR東海への愛をぶちまけてくださったteigiさんですが、今回の発表も素晴らしかった!限られた条件の中でいかに美しく、クオリティを高めていくか、という姿勢は和歌にも共通するものがあるなあと思ったり。というか、teigiさん作のドット絵、クオリティーが高くてびっくりしました。身の回りのドット絵に注目してみようと思う発表でした!

 

 

目指すは全国100回! みく

性的なことを連想させるアブストですが、実は献血についての発表でした。(なんの発表だと思いますか?と振られたキグロさんがたじたじだった笑)献血には全血献血成分献血の2種類があるとか、知らないことがたくさんあって感銘を受けた発表です。「おすすめの献血所ベスト3」にはめちゃくちゃ笑いましたww  「趣味献血」って言われたらちょっとギョッとしちゃうけれど、そんな気持ちも解消された、素敵な発表でした。献血行こう! 

 

 

数を数えて遊ぼっ! そくらてす・かおす

会の性質上、誰にでもわかるようにお願いします、と伝えておいたところ「中学生でもわかるように説明します!」と仰ってましたが、終わる頃には「僕の想定していた中学生はレベルが高かったんです」と仰ってました。笑 連続体仮説についてのお話。私は途中でついていけなくなってしまったのですが、参加者の中には非常に深く刺さった人もいたようです。発表のディープさとお客さんへの刺さり具合はある程度相関関係があるのかも、と勉強になりました

 

 

カードゲームについて 草場純

前日に急遽参加が決まったゲーム研究家の草場さん、「趣味は自己言及」というパンチの効いた自己紹介からスタートしました。草場さんはこの分野では日本的な権威で、著書もたくさんある方なのです……すごい。パワーポイントもホワイトボードも使わない発表だったのに引き込まれる話し方も、どうやってたんだろうあれ、魔法かな……。「クク」というカードゲームについて伝道していただきました。単純極まりないルールだけど、とても面白いのだとか。

 

 

ラスタとベクタ  岩淵勇樹@butchi_y

画像フォーマットには「ラスタ」と「ベクタ」の2種類があるという話をしていただきました。二大ソフトウェアで例えると、ラスタはPhotoshop、ベクタはIllustratorなのだとか。「ラスタORベクタクイズ」が個人的にめちゃくちゃツボでした。(答え合わせでぶっちさんが「ラスタでしたぁ〜www」って言ってるとこで爆笑してた。)クイズ形式は盛り上がっていいなあという気づきもありました。

www.slideshare.net

 

 

生物系の博士課程がガチでポケモンを分類してみた  nkjmゆう

ラストの発表は伝道師になろう皆勤のnkjmさん!笑 今回はポケモンの分類をしてもらいました。「ドードーはカビ」「コイルはイカダモ」「イシツブテバクテリアドメイン」など、名言の数々がここで生まれました。終始笑いの耐えない発表だったし、私はもうイシツブテを見るたんびにバクテリアドメインを思い出さずにはいられないのでしょう……

 

ちなみにこのnkjmさんも、伝道師になろうの参加レポを書いてくださいました!ありがとうございます!しかも、ポケモンの分類についての記事をアップ予定なのだとか。みなさん、要チェックですよ!!

frasco-shaking-ny.hatenablog.com

 

 

 

発表中は参加者のみなさんに「#伝道師になろう」で実況ツイートをしてもらっていたのですが、なんと、

トレンド入りしました!

うれしい!そのぶん、本物の伝道師の方や、某宗教団体の方のツイートが混ざってしまいましたが、そういう名前だから仕方ないw

 

さて、これで全ての発表が終わりました。いつもであればこのタイミングで「終わっちゃった……悲しい」という気持ちでいっぱいになるのですが、今回はまだまだ元気です。なぜならこの後に企画タイムを設けたから!

 

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 何やっても OK!!の交流タイムを2時間ほど設けました。2時間もあったら多いかなと思っていたのですが、全然そんなことなかった。むしろ足りないくらい。

参加者同士の交流の時間、いつもn次会だけでは足りなくて、名残惜しみながら帰路に着くのがデフォルトなので、すこしでも不完全燃焼感をなくそう!と思ってやってみました。

めちゃ楽しかった

 

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 ▲皆が皆、一生懸命話してる

 

カードゲームの発表を受けてひたすらカードゲームをやっていたテーブル、ゼータ関数について、模様について、マクスウェル方程式についてお話しているグループ、本を物色しているひとたち。みんな楽しそうにしていて、この光景を見たとき

あ、これが理想のかたちだ

と冷静に感動しました。すごくすごく嬉しくて感動しているんだけど、本来あるべき姿というか、あまりにも自然だったのでやたらと腑に落ちている状態。参加者の方々によってとても良い空間が構成されていて、ずっとこうしていたいなーと思うなど。

 

最後に、参加者のみなさんに宿題をだしました。

 

  • 数学和歌を詠んでみる
  • 萩原朔太郎青空文庫で読んで見る
  • ファラデーとマクスウェルの美しい師弟関係について深める
  • ドット絵をかいてみる
  • 献血に行く!
  • 無限のことについて、理解を深める
  • 「トランプゲーム」「クク」で遊び倒す
  • 身の回りの「ラスタ」と「ベクタ」に気をつける
  • 節足動物門・軟体動物門・植物界!(分類について)

 

それぞれの発表について、聞いて面白がるだけじゃもったいない!ということで、帰った後にぜひ深めてください、という話をしたのです。

 

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こうして7時間にも及ぶ伝道師になろうは無事幕を閉じました。

終了後、嬉しい感想ツイートがたくさん届きました!

 

 

 

 

 

 当日のツイートまとめはこちら

togetter.com

 

正直、第2回と第3回の伝道師に関しては、終わった後に「もっとこうすればよかった」といろんなことを後悔して、素直に「楽しかった!!」と思うことができずにいたのですが、今回に関しては、100%楽しかった!!!!!

準備にかけた熱量がそのまま、会の結果に反映されました。

たくさん考えて、気を配って準備をしたら、その分だけ最高な会になる。 

 

これはどのイベントでもそうだと思うのですが、イベントの主催者は、結構いろんなことで悩んだりしています。そこで、問題から逃げずにしっかり考えたのがよかったのかなあと。

 

まるで一人で考え抜いたかのように書きましたが、もちろんそんなことはありません。笑 

今回の伝道師の企画を立てていく段階で、たくさんのものに影響を受けました。一番大きく影響されたのはこちらの本。

 

 

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https://www.amazon.co.jp/ニコニコ学会βのつくりかた―共創するイベントから未来のコミュニティへ-江渡浩一郎/dp/484591591X

 

イベント運営の手順が詳細にわたって書いてある本。想定している規模が全然ちがうので、参考にできるところだけ吸収したのですが、それでも大変ためになった本でした。

ちなみにこの本、第1章の一番初めに書いてあることが「まずは1人のパートナーを探そう」だったので、最初に読んだときにギクリとしました。笑

伝道師も、いい加減1人でまわすのは限界な規模になってきたし、そろそろスタッフを募集しようかなあ。

 

 

他にも

・実際にニコニコ学会βのサマーキャンプに参加したこと

 たくさんの刺激的な話を聞くことができました

 

・日曜数学会とコラボ開催させてもらったこと

 一緒に運営をやって、色々と勉強になりました

 

・「伝道師になろうのこれから」についての相談をきいてもらったこと

 特に綾塚さん、tsujimotterさん、大仏さんには本当にお世話になりました!

 

などなど、周りの方にたくさん助けられたことがたくさん。 自分が恵まれた環境にいることを実感せざるを得ません!!!最高に幸せだ!!!みなさん、本当にありがとうございました。

 

 

最後に、次回の告知をして締めます。

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10月30日(日)@日比谷図書館

参加費無料

 

赤字覚悟ですよ。赤字にしかなりません。でもやります。

投げ銭にしますが、強制とかは全くしないので!!!隅っこのほうにさりげなく箱置いとく感じにします。伝道師になろうを気に入っていただけたら、ちょこっと入れていただけると嬉しいです、くらいの感じの投げ銭にします。

 

申し込み開始は9月27日(火)にします。ちょうど1週間後ですね。発表希望はたくさん集まったら抽選にします。次回は60人まで参加可能だし、参加無料だし、みなさんお誘いあわせのうえ、是非ご参加ください!!!

 

次回はね、まじでお金がないから「低予算伝道師」です。お菓子でも持ってきてもらおうかと思ったけど、さすが区立施設、飲食禁止なのです(笑)。蓋つきの飲み物ならOKらしい。これは休憩をたくさんとる必要がありそうだ。

ごめんなさい、どうしても日比谷図書館で開催したかったの!!!!!!

 

しかも「伝道師になろう」という名前をみた公務員さんは絶対利用許可くれないだろうと思ったので「視点集め」という名前で申し込んだりもしましたww みなさん、次回は伝道師になろうじゃなくて視点集めですよ!!

 

 

……ということで、最後になりましたが、今回参加してくださったみなさん、参加してないけど興味津々だったみなさん、本当にありがとうございました!

これからも伝道師になろうと狐をどうぞよろしくおねがいします。仲良くしてね