日曜数学会 in 札幌 参加レポ2日目
1日目の参加レポはこちらから!
そして2日目。
1日目の日曜数学会のおわりにオイラーで和歌を詠んだところ
参加者の日下さんが私の詠んだ和歌をコースターにしてくれました!!!!!
ねえやばくない?????てか仕事早くない?????
エッシャーの絵と僕の和歌がならんでるのやばくない????
日下さん、本当にありがとうございました。
本当に感激した……
▲嬉しくてバスの中でもずっと手に持ったままの人
そして、エッシャー展にいってきました!
真駒内駅からバスでしばらく、というちょっとディープな場所にあるのですが、一等河川が流れてて興奮しました!(そこかよ)
エッシャーについては、今回参加するまでよく知らなかったのですが、
tsujimotterさんのLTと、このエッシャー展とでだいぶ詳しくなりました。
エッシャー展の展示だけでは、数学的な価値とか背景が全然わからなかったので、
数学好きな人たちと一緒に行けて本当によかった!
▲天気にも恵まれました!
おめあての「円の極限 Ⅲ」の前に、日曜数学会一向はだいぶ長い事滞在していたのだけど、他のひとたちはするっと見てさらっと移動してしまっていたのでもったいないなーと思った
「知識がないと面白がることのできない世界」の一例を目の当たりにしました。
エッシャー展で印象的だったこと
・「滝」
あの有名な錯視のやつ。エッシャーのバックグラウンドが全て生きた作品であることがわかって感動した。
エッシャーはもともと建築方面に進もうとしていたのですが、師匠であるメスキータに版画の才能を見込まれて「こっちにしなよ」と言われたらしい。
「滝」の下書きやアイディアメモを見ると、すごく建築的な要素が強い作品だなあと気づきます。
建築方面の素養があったからこそかけたのかなーとか。
そして、初期エッシャーのつまらない(褒め言葉です。記事の終わりでまた言及します)平坦な風景画。単調な画面を描くのが得意なエッシャーだったからこそ、錯視の画に秀でたのでしょう。byみずすましさん
あとコケね!!(行ったひとにはわかる)
・「深み」
私の知識不足でなにを表現したくて描いたのかよくわからない作品でしたが、蒲田くん(シンゴジラ)みたいな魚?がひたすら並べられた作品。
なぜかとても心にのこりました。深み。
・「蛇」
ウロボロスかな?と思ったのですが、そういうわけではない。
ひたすらかっこよかったので、とても好きな作品です。心惹かれる。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜毎日眺めてたい!!
という作品でした。残念ながらポストカードは売っていなかったので、どうにかして手に入れたいところなんだが手元にはないです。
・「昼と夜」
解説に「一つの画面にいくつもの技法が使われた作品」と書いてあって「和歌みたい!!!」と思いました。
これで一句詠むのが札幌からの宿題なんやで(まだ詠んでない)
・エッシャーの言葉たち
点在するエッシャーの言葉、ひとつひとつに「だよね〜!」となったり、「なるほど」となったり、エッシャーの言葉をまとめた本とか出版されてたら何千円でも出して買っちゃう!というくらい素敵な言葉たちが並んでいました。
「素敵な言葉」と書くとすごくポジティブに聞こえますが、けっこう過激なこと言ったりしてました。そこ含めて魅力。
とまあ、とにかく楽しかった!
自分がひとりでなんとなく生きてたら「よし、エッシャー展にいこう!」なんてことは思わなかったので参加してよかったなと思いました。
すっかりエッシャーを伝道されてしまった狐でした。
エッシャー展を見終わったら、もう閉館時間。
3時間以上展示を見ていたことになります。時間の流れがはやすぎてびっくりしました。
札幌駅にもどり、みんなでごはんを食べながら素数大富豪をしました(確かにこれは逆かもしれないw)
個人的には二世さんの素数大富豪スライドが見れてよかった!
29*29=841であるということはもうわすれません。
僕とみずすましさんが乗る予定だった飛行機が「機体の手配ができなかったため」というよく意味のわからない理由で遅れが発生していたため、
大喜びでギリギリまで素数大富豪をして遊んでいました。
3枚出し(5桁〜6桁)が成功しまくる、ハイレベルな戦いがつづきました
▲1093は自明に素数
これも余談ですが、東京帰ってからその話をしたら「なんで!?せっかく札幌に行ったのに何時間も素数大富豪してたの?」とびっくりされて
びっくりされたことにびっくりしました。
いやあ、鳥居しか興味ないしなあ。僕なりの札幌の楽しみかただし、とても自然なながれで素数大富豪してたわ。
最初から最後まで楽しかった北海道旅行でした。
札幌のみなさん、あたたかく迎えてくれてありがとうございました!また行きたいな〜〜〜
企画・運営してくれたtsujimotterさん、ずっと写真を撮っていてくれた二世さん、ありがとうございました!
最後に、私が和歌を詠んでちょっとした人気者になったときの写真をあげておきます。
和歌の話も真剣に聞いてもらえて嬉しかった〜〜〜
さらば!
追記
一緒に行ったみずすましさんからこんなリアクションをいただきました
@wreck1214 読みました。蘇りました。楽しかった!
— 盛田みずすまし (@nosiika) 2016年10月11日
エッシャーの初期作品について、私の言葉不足で表現できなかったなあという部分を、うまいことツイートしてくださったので、ご紹介させてください
@wreck1214 で、エッシャー評の「つまらない」が誉め言葉なのが書き言葉で上手く伝わらないもどかしさを感じました。均質な空間、どこを描きたいのか分からない構図、一見マイナスに見えるその資質が転換のあとすべてプラスに変わる。その意味で今回いちばんの収穫は初期風景画でした。
— 盛田みずすまし (@nosiika) 2016年10月11日
「均質な空間、どこを描きたいのか分からない構図、一見マイナスに見えるその資質が転換のあとすべてプラスに変わる。」
本当にその通りなんだよなあ。この「転換」は結構衝撃的でした。
みずすましさんの考えを聞きながら周れたのも、エッシャー展が素敵な思い出になった理由のひとつです。ありがとうございました^ ^