ちびっこでもできる!素数大富豪の話
素数大富豪アドベントカレンダーの9日目の記事ですふふふ
昨日は素数大富豪アドベントカレンダーの主、二世さんのこの記事!
どうも狐です。今日は素数大富豪との思い出を振り返り、そのあと「素数大富豪×ちびっこ」の話をします。
なお、「素数大富豪×文系」の話は長くなりすぎたために別記事としてそのうち公開いたします。(多分、伝道師になろうのアドベントカレンダーです)
→書きました!
狐の2016年は素数大富豪とともにあった!と言ったらさすがに過言ですが、それでもたくさんの愛しい想い出があります。
初対戦相手は考案者のせきゅーんさんだった
忘れもしない、6月18日の日曜数学会の二次会。*1
僕はここで素数大富豪に出会いました。
素数のこともよく知らなかったので、最初から1を出したり、ここぞというときに91を出したりして、むやみやたらに盛り上がりました(?)
動画を撮影していたキグロさんに手取り足取り教えてもらいながらの対戦でした。本当はかなり恥ずかしいけれど、みなさんに楽しんでほしいのでここに動画のリンクを貼っておきます。
素数大富豪で遊んでみたよ! Part3(終) @第6回日曜数学会 by キグロ エンターテイメント/動画 - ニコニコ動
ちなみにここで91を出したことが軽くレジェンドのようになり、「91は狐素数」になったとかならなかったとか。
A9と出せば勝ちのところを9Aと出すなどの盛り上がりを見せ91は今では狐素数と呼ばれています。
考案者公認の事実でした。ははは。
ちなみにインテジャーズの↑この記事、素数大富豪への思いがたくさんつまっていて胸が熱くなるので、まだ読んでいないかたはぜひ。
そして、件の試合を見ていたtsujimotterさん*2に後日「狐さんのためのbotを見つけた」と紹介されたこのbotを、戒めとして未だにフォローしています。「91は素数」という真実しか言わないbotです。
あと、10月に行われたmath powerというイベント内での素数大富豪大会で、誰かが91を出した時、ニコ生のコメントで「狐素数wwww」「狐www」みたいなコメントが流れたとの情報も入っております。なんでなの。書き込んだの誰なの。
素数大富豪は通話でもできるということを発見
プレイヤーがそれぞれ1組のトランプを使うと対面じゃなくても遊べるんです。手札や出すカードは自己申告で、お互いを信頼していれば十分に楽しめます。
たとえ自分が4枚のキングを持っていたとしても、相手がキングを持っていないとは限らない。さっき場に出たばかりの1213が、またすぐに出るかもしれない。もしかしたらいつものようにたった1組のトランプで遊ぶよりも面白いかもしれません。
これに気づいてワクワクした結果、鯵坂もっちょ*3 と素数大富豪ツイキャスというものをやりました。せきゅーんさんも参戦し、夜中に日曜数学界隈が大いに盛りあがりました!
みなさんもぜひ、SkypeでもLINEでもツイキャスでも、素数大富豪で遊んでみてください^ ^
教授に素数大富豪の伝道が成功した
あまり大きな声で言えることではないのですが……。
期末テストの問題が全然わからず、問題をすべて無視して、答案用紙に素数大富豪のルール説明とその素晴らしさをひたすら述べたものを提出したことがあります。評定はまさかの上から2番目でした。そんなこともありました。教授に素数大富豪の素晴らしさを伝道できたんだなあと思って嬉しかった。
札幌でも素数大富豪
このアドベントカレンダーを立てた二世さん*4たちと、たくさん素数大富豪をしました。
その時の様子などはこちらにあります。本当に楽しかった。
素数大富豪プレイ動画撮影大会
素数大富豪の面白さを世界に発信しよう!と集まって素数大富豪をたくさんやりました。やはりキグロさんが撮影・編集してくださっています。
【実況】第1回素数大富豪大会 10 by キグロ 実況プレイ動画/動画 - ニコニコ動画
自分がカッコよく勝った動画を貼っておきますね⭐︎
「素数大富豪で遊ぼう」@サイエンスアゴラ
はい、この記事の後半ではサイエンスアゴラでの出来事について。
「ちびっこでも楽しめる素数大富豪」
全力で書いていきたいと思います。
ちびっこと素数大富豪をプレイしてみた
11月5日と6日、日本科学未来館を中心にお台場一帯で行われた科学の祭典「サイエンスアゴラ」の日曜数学会ブースにて発表をしてきました!*5
ルール説明と素数大富豪の伝道をした後に、通りすがりの人を交えて素数大富豪プレイタイムです。
大盛況すぎて僕ひとりでは到底対応しきれず、たくさんの素数大富豪プレイヤーに助けてもらいました。みなさんありがとう。
▲場所がなくて椅子で頑張っている人たち。それでもやりたい素数大富豪
会場のどまんなかにある「共創テーブル」という場所でも素数大富豪を行ったのですが、本当に大繁盛で、ひっきりなしにいろんな人に素数大富豪を楽しんでもらうことができました!
交流会で、サイエンスアゴラ事務局の方とお話して、日曜数学会を「共創テーブルの成功例」として紹介させてくれと言われてしまいましたo(^o^)o
— キグロ (@kiguro_masanao) 2016年11月5日
▲こんなんことにもなったらしい。嬉しい〜〜〜〜
そして少し想定外だったのが、小さい子たちがたくさん遊んでくれたこと!!
あとで聞いてとてもびっくりしてたんですけれど、幼稚園生もいたらしいです。
参加人数が多すぎて、ブースをはみでた。 #日曜数学会 #素数大富豪 #サイエンスアゴラ pic.twitter.com/nrGdqwyK4N
— キグロ (@kiguro_masanao) 2016年11月6日
素数大富豪は幼女でも遊べる。 #日曜数学会 #サイエンスアゴラ pic.twitter.com/7uxsApfrHo
— キグロ (@kiguro_masanao) 2016年11月5日
小学生の記憶力って凄まじくて、一度でてきた素数は忘れないで使っちゃうんです。
付き添っていたお父さんの助言にも「それは素数じゃない!お父さんばか〜」などとはねのけてました。オソロシイ。
ちびっこ対応をがんばってくれたおのりんさんに、掛け算もやったことがない子供にどうやって教えたのか聞いてみたところ、
「同じ数を足してつくれる数かな?って聞き方をしました」とのこと。
なるほど、6=3+3で作れるし、12=6+6でつくれる。合成数はつくれる。
「『7は同じ数を足してつくれるかな?』と聞いたら『つくれなーい!』って元気よく答えてくれたのですんなりいきました。優秀な子でした」
たしかに、この教え方をすれば幼稚園児でもできる!
その後の日曜数学者たちの会話
「素数の概念を知る前に素数大富豪を知ってしまったレアな子供たちを世に送り出してしまったね」
「素数って何?って聞かれたら『素数大富豪で出せる数ー!』ってなるのかな」
「その場合57も素数になっちゃうよ(笑)」
素数を知る前に素数大富豪で遊ぶ。それが当たり前な世の中になったら、ずいぶんとおもしろい未来が待ってそうです。ワクワクしますね!
後日談(幸せ)
数日後、たくさんの人に素数大富豪で遊んでもらって幸せな気分になっていた狐の許に、さらなる朗報が入りました。
素数大富豪で遊んでくれた女の子のお父さんから、日曜数学会のページに書き込みがあったのです!
素数大富豪大会に娘を参加させていただきました。
偶数・奇数も知らない小学3年生の子供でも分かるように、優しく説明くださったおかげで、とても楽しいひと時を過ごせたようです。
おかげさまで、「211と311は素数だけど、411は素数じゃないから!」と教わったことを嬉しそうに家族に説明して、盛り上がっております。
ありがとうございました!
なんと!!素数を家族に伝道しているらしい!!
こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。嬉しいなあ……。
立派な素数大富豪プレイヤーになってほしいですね。
娘さんもお父さんも、素敵な素数ライフを!
おわりに
素数大富豪についてのお気持ちを表明して終わりにします。
この記事を読んで、数学が好きでなくても、掛け算を知らない幼稚園生でも、素数大富豪を楽しむことができるとお分かりいただけたと思います。
素数大富豪で一度遊んだらそれが最後、郵便番号、Suicaの残高、税込価格、コインロッカーの番号、部屋番号、買い物の合計金額、仮面ライダーに変身する際に入力する数、すべて「素数かな?」と気になってしまうゲームなのです。
文系とか数学が苦手とか、幼稚園生だとか、そんなの関係ない!
素数大富豪の前では、人はみな平等なのです。
サイエンスアゴラで使ったスライドから一部抜粋。
スライド→http://www.slideshare.net/craftyfox1/ss-69901132
私たちにとって、数はあまりにも身近です。
素数を知るだけで簡単におもしろくなってしまう世界、楽しまないわけには行きませんよね!
アドベントカレンダー、明日は二世さんの記事。
素数大富豪の無限性について、 だそうです。楽しみ!
*1:この日はちょうど 第1回伝道師になろうの前日だったし、AKB総選挙の日だったので、当初の予定では二次会には参加せずに帰るはずだったのですが、話が弾んで結局最後までいました。伝道師のスライド作り始めてなかったけれど、この時帰らなくてよかった!
*2:tsujimotterさんは素数大富豪アドベントカレンダー4日目に記事を投稿しています
グロタンカットをしないという選択 - tsujimotterのノートブック
*3:鯵はアドベントカレンダー2日目に記事を投稿しています
*4:二世さんのブログは素数大富豪に関する記事の宝庫です!おすすめ
*5:日曜数学会のスタッフ会に参加させていただいたことがあり、その時にちょうどサイエンスアゴラのメンバー決めをしていたんですね。「狐さんなにか話す?」「いやでも話せるようなことはないので……。」「素数大富豪とか」「いやいや僕なんかが素数大富豪の発表!?」「これ以上の適任いないでしょう!やろう!」って感じでした。今振り返ると謙遜がすぎる感じがしますが、当時は日曜数学会にも参加し始めたばっかりだったし、だからとても緊張していたし、本当にいいの!?なんで!?って感じでした。懐かしい。今では立派な(?)素数大富豪プレイヤーです